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( ^ω^)は28歳になったようです 六話 前編

――友は変わらず傍にいた。
それぞれの家庭があるから、昔のように毎日遊ぶなんて事は無くなったけど。

それでも、友が友である事は変わらない。
きっと、どちらかの命が果てるまで、変わらない。


六話『不変』

  _
( ゚∀゚)「えーっと、お前も生中でいいか?」

( ^ω^)「おk」
  _
( ゚∀゚)「把握。店員さーん、生中と豚足二つづつねー。あと味カレー」

ミセ*゚ー゚)リ 「はーい!かしこまりましたー!」

( ^ω^)「……」

声を張り上げて注文するジョルジョを眺めながら、コイツも老けたなぁ、などと思ってしまった。
髭も濃くなったし、服の上からでも分かるくらいに腹に貫禄が出ている。
あといつの間にやら眉毛も生えてやがる。高校の頃は近くで見ても分からないくらいに薄かったくせに。
  _
( ゚∀゚)「ん?俺の顔に何か付いてるか?」

( ^ω^)「いや……お互い、老けたもんだな。って思ったんだお」
  _
( ゚∀゚)「まぁ、もうすぐ三十路だしなwwwww」

( ^ω^)「昔は二十八歳なんてオッサンと思ってたけど……中身は意外と変わんねえおwwwww」

ボクの言葉にジョルジョが笑う。
いくらか皺の増えたその表情に、歳を喰ったな、という感想を抱く。
先ほどの言葉の通り、お互い様なのだが。

(゚、゚トソン 「お待たせしました。にゃま、生中と豚足二つづつに味カレーですね」
  _
( ゚∀゚)「はいどーも。んじゃ乾杯と行くか」

( ^ω^)「おっおっ」
  _
( ゚∀゚)「おっぱーい!」「かんぱーい!」(^ω^ )

( ^ω^)「……それはねーおwww」
  _
( ゚∀゚)「おっぱいから出る母乳が無かったら人類絶滅するんだぜ?感謝の気持ちを声にするのは当然だろ」

( ^ω^)「絶滅はねえおwwwwwwwwww」

ああ、やっぱり変わらない。
見た目がどんなにオッサンになっていても、ジョルジョはジョルジョだ。
その事に、何故かホッとした。
  _
( ゚∀゚)「そういや、師匠と会うのも久々だよなー」

(*^ω^)「会うの久々だから楽しみだおー」

師匠と会うのは何ヶ月ぶりだろうか。
あの人のおかげで今のボク達があると言っても、過言では無いだろう。
  _
( ゚∀゚)「そういやさ……あの人がいなかったら、俺らどうなってたんだろうな」

( ^ω^)「間違いなくボクら二人とも童貞街道まっしぐらだおwwww」
  _
( ゚∀゚)「だなwwwwwwwwwwwww」

思い起こせば、あの人から様々な事を教えてもらったんだな、と思う。
エロ本の買い方だけじゃない。勇気の出し方や男の生き様も教えてもらった。
あの人がいなければ、ボクらは全く別の人生を送っていただろう。

そんな風に感傷に浸っていたボクの後ろで、自動ドアの開く音がした。
それと同時に、

ミセ;゚ー゚)リ「いらっしゃいまばばばばばばばばば」

(゚、゚;トソン「おひとりさまですばばばばばばばばば」

(;‘_L' )「しゃばだばしゃばだばばばばばばばばば」

(;・∀・)「きゅっ、救急車ー!」

( ∵) 「それにしても味カレーに焼酎うめえなあ……」

店内は、数多の異口より漏れ重なった不協和音に満たされる。
つい先程までの、居酒屋特有の喧騒とまた違った喧しさだが、誰一人耳を塞ごうとはしない。
見渡せば表情は蒼白に統一され、中には卒倒する者まで現れる始末。

ああ、これが阿鼻叫喚と言う奴か。
などと思いながら振り向けば、

(メ)A(メ)「すまねえな、ちいとばっかし遅れちまった」

全身から血を垂れ流すドクオさんがいた。
纏った衣服は洋服の体を保っておらず、赤黒く腫れた顔は……まぁ、いつも通りだろう。

(*^ω^)「ドクオさん!久々ですお!」
  _
( *゚∀゚)「お久しぶりです師匠!」

(メ)A(メ)「この状態についての気遣いの言葉とか無いの?ねえ?」

(*^ω^)「ありませんお!ささ、こちらの席にどうぞですお!」
  _
( *゚∀゚)「店員さん!こちらの方にスピリタスとハバネロ炒めを!」

(メ)A(メ)「…………」

ドクオさんはボクらの顔を交互に見やり、小さく溜息を吐いた。
その表情から感情は読めない。ここまでボコボコになっては読みようが無いのだが。
ただ、その目は少しばかり潤んでいるように見えた。

(*^ω^)「ホントお久しぶりですお!」
 _
(*゚∀゚)「最近どうです?」

(メ)A(メ)ノ□「ちょっと待って、お絞りで顔拭かせて」

ジョルジョの隣に腰を降ろしたドクオさんは、そう言ってボクらの言葉をさえぎる。
後、台拭きで顔を拭き始めた。

(ノ□ヽ)ゴシゴシ

( ^ω^)「あ……」
  _
( ゚∀゚)「あー」

正直、それが台拭きである事を言うべきかどうか迷った。
が、これはきっと、お絞りを血で汚すのを躊躇ったドクオさんなりの店への気遣いに違いない。
お絞りと言ってたけど、それはきっと雄々しき者が絞りに絞った台拭きの略称に違いない。

本音を言えば、突っ込み待ちで後に引けなくなったのだと思う。

(メ'A`)「ふぅ……歳取ったら傷の治りが遅くていけねえや。っつーか、ここのお絞り臭くね?」

(;^ω^)「え……えーと」
 _
(;゚∀゚)「稀に良くある事ですよ」

予想は覆された。この人は素で間違えたのだ。
しかしボクらは突っ込まない。歳を取るとこういう所で空気が読めてしまうのだ。

(メ'A`)「そっかぁ……」

( ^ω^)「まぁ、ドクオさんももう三十路ですし仕方ないですお」

(メ'A`)「あっ……ああ、うん……」

不意に、ドクオさんが言葉を濁した。
その視線は伏せられ、身体からは視認出来るほどの負のオーラが滲み出る。
 _
(;゚∀゚)「いやいやいや、何でそんな凹んでるんすか」

(メ'A`)「あのさ………………俺がまだ童貞って言ったら、笑うか?」

( ^ω^)「えと……ツンと、結婚してもうそろそろ十年ですお?」
  _
( ゚∀゚)「十年間土下座し続ければ一回くらいやらせてもらえますよね?」

(メ A )「……」

――沈黙は、時に言葉よりもハッキリと答えを語る。
この場合の答えは、是。つまり、肯定。ドクオさんは未だ童貞なのだ。

この瞬間のボクとジョルジョは、とても間抜けな面をしていただろう。
呼吸するのも忘れ、口に含んでいたビールを唇の端から垂れ流し、目を見開いてドクオさんを見つめていたのだから。

( ∵) 「やはり焼酎に味カレーは……」

(;^,,,ω^)「……」
 _
(;゚,,,,∀゚)「……」

( ∵) ・;'、'・;'、

(;∵) 「ゴエッ、ゲフッ、ガハッ!」

視線の先で、サラリーマンっぽい人の鼻から焼酎が吹き出た。
それどころか、鼻から味カレーと思われる黄色い何かがはみ出ている。
しかし同情は無い。正直こちらはそれどころではないのだから。

喧騒を取り戻した居酒屋の中で、この空間だけがとても静かで。
その静かさが、人の心を不安にさせる静かさで。
ボクは堪え切れず声を出そうとして、

(;^ω^)「あの、」

(メ'A`)「…………おかしいよね、子供いるのに」

( ^ω^)
  _
( ゚∀゚)

思考を停止させた。
言葉の意味を理解するのに要した時間は十数秒。
それが事実であるかどうかを読み取るのに、更に数十秒。

(;^ω^)「えっ?もしかして浮気されたとか……」
 _
(;゚∀゚)「いやいやいや、ほら、ちょんべしないと子供出来ない訳だし……」

そうして出た言葉は、ありのままの本心だった。
言葉を繕う余裕などある訳が無い。

ドクオさんの言葉は間違いなく真実。
ならば、疑うべきは浮気だが――

(メ'A`)「俺の子だって事は間違い無いんだ。ほら、この写メ見てみ?」

[ξ'⊿`)ξ]

しかし、それもまたドクオさんに否定されてしまった。
差し出された携帯に映る、栗色癖毛の女の子。
癖毛や口元はツンそっくりだし、そのやる気の無い目元はドクオさんそっくりだ。

( ^ω^)「これは間違いなく……」
  _
( ゚∀゚)「師匠とツンの娘だな……」

(メ'A`)「いや、コイツちんこ付いてる」

( ^ω^)「……さいですかお」

確かに、この男の娘はドクオさんの子供なのだろう。
となると、この子はどうやって生まれたのだろうか。

ボクの知識が確かならば、子供とはおしべとめしべがガチンコファイトクラブして生まれるものなのだ。
例外はアメーバ等の単一生殖が行える存在のみだと記憶しているが――

ががががが

六話前編『副題:ジョルジュ?誰ですそれは』

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待ってました!

しかし怪我人にスピリタスにハバネロってwwwwww
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Author:ひちょりまちょめ
コテ酉無しです。
でも一話の最後見たらすぐ分かる仕様です。

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