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( ^ω^)は28歳になったようです 六話後編



( ^ω^)……



( ^ω^)ニコッ




ミセ*゚ー゚)リ 「お待たせしましたー。豚足と味カレーにハバネロ炒め、それとスピリタスでございまーす」
  _
( ゚∀゚)「あいあいどもー」

ミセ*゚ー゚)リ 「ではごゆっくりどうぞー」

( ^ω^)「……」

――OK、落ち着くんだ内藤ホライゾン。一度情報を整理してみよう。
そう自分に言い聞かせながら、ボクは運ばれてきた豚足に齧り付く。
ドクオさんもまた、躊躇いながら唐辛子にハバネロをまぶした物に箸を伸ばす。

( ^ω^)ムッシャムッシャ
  _
( ゚∀゚)ムッシャムッシャ

(メ'A`)「赤いなぁ……」ムッシャムッシャ

( ^ω^)「うめえ!」
  _
( ゚∀゚)「うめえ!」

(メ゚A゚)「ティアダウナー!」

――ドクオさんは少々残念な容姿ではあるが、紛れも無く人間だ。
しかし、彼の言葉は常軌を逸している。自然の摂理と相反しているのだ。
彼は一体どうやって童貞のまま、ツンを孕ませたというのだろう。

( ^ω^)「しっかし豚足うめえお……」
  _
( ゚∀゚)「ああ、このゼラチン質がたまらんなあ……」

(メ;A;)「ばっ、あばびゃぼぶべびびょヴぁ」

( ^ω^)グビグビ

それにしても、豚足の脂をビールで胃袋へと流し込むこの快感、本当にたまらない。
これを幸福と言わずして何を……勿論家族の事は例外でね。
  _
( ゚∀゚)「ドクオさん、大丈夫っすか?ハイ酒」

(メ;A;)「あ、あびばぼ……」

(メ;A;)

(メ A )「ヴェスパイン!」
 _
(;゚∀゚)「ドクオさーん!」

( ^ω^)ムッシャムッシャグビグビ

敢えて豚足について不満を述べるとすれば、ゼラチン質であるが故のこの粘つきだろうか。
一応述べておくならば、ゼラチン質であるからこそこの旨さなのは理解している。
しかし、迂闊にティッシュなどで拭けば、オナニー後の如く指に――

( ^ω^)「……ん?」

(メ A )ビクンッ!ビクンッ!
 _
(;゚∀゚)「ドクオさん!?ねぇ、ドクオさんってば!」

( ^ω^)「その手があったかお……」

――ティッシュ。

そう、ティッシュだ。

ボクらがティッシュに放つのは何だ。

種。白濁。スペルマ。白ジャム。雄汁。カルピス。おちんぽミルク。白き混沌。

おたまじゃくし。木工ボンド。修正液。烏賊臭い汁。栗の花のかほり漂う何か。

生命の原初。ホワイトスライム。鼻水モドキ。一億超郡体(ファランクス)。検尿in蛋白。

滾りの果てに在る白色。賢者への鍵。もてあまされた性欲の象徴。

――――数多の名を持つそれ。即ち精子。

しかし、それだけでは不可能であろう。
ティッシュで包んだ精子を持ってきて、『この子に種付けしてください』などと言われて頷く医者などいはしない。

が――ドクオさんの母親である、カーチャンさんがいれば、それは可能となる。
ボクの記憶が確かならば、あの人は畜産関係で『種付け界のゴルゴ13』と呼ばれる種付け師である。
ドクオさんの結婚披露宴のスピーチで、本人がそう言っていたのだから間違いないだろう。

( ^ω^)「ドクオさん……」

(メ A )ビクンッ!ビクンッ!

( ^ω^)「ねぇ、ドクオさん」

(メ A )クピプー!

肩を掴んで揺すれども、ドクオさんの意識はどこか遠くに逝ったままで。
ビンタをしても、ハバネロ炒めやスピリタスを流し込んでもそのままで。
それでも構わずボクは呼びかけ続ける。
  _
( ;∀;)「やめろっ!止めるんだ……師匠は、もう……」

( ^ω^)「そんな訳ないお。師匠がこんな所で終わる筈ないお」

(メ A )シュインシュイン!
  _
( ;∀;)「現実を受け入れろよ!」

( ^ω^)「大丈夫だお。これがあればドクオさんは蘇るお。何度でも」

そう言いながら、ボクはドクオさんの目の前に紙袋を差し出した。

(メ A ) ……
  _
( ;∀;)「……なんだよそれ」

( ^ω^)「ドクオさん……この中に何が有るのか分かりますかお?」

((メA ))

言葉につられるように、ドクオさんの鼻腔がヒクヒクと動き出す。
だらしなく開かれていた口は涎を吸い上げ、唇はニヒルな笑みを形作る。

( ∀ )

やる気の感じられなかったその瞳も見開かれ、滾る活力を覗かせ、

(゚∀ )

そぉい!
  _  ∩
( ゚д゚)彡)∀゚)・:',', ツェーブラッ! 
 ⊂彡

(ノ∀゚)「い、いきなり何を」
  _,  ∩
( ^ω^)彡)∀゚)・:',', シュラゴンッ!
 ⊂彡

(ノA`)「……痛い」
  _
( ゚∀゚)「ドクオさん、俺だって怒る時は怒りますよ」

( ^ω^)「流石にそれは無いですお」

(ノA`)「……ごめん」

まぁ、色々あった結果、

('∀')+ ニコッ

ドクオさんは無難に一つ上野男になって帰ってきた。
剥けているかどうかは知らないが、雰囲気的に一つ上野男だと言っても過言ではないだろう。

('∀')「愛弟子よ、涙をお拭き」
  _
( ;∀;)「えっ?」

( ^ω^)「だから言ったお。大丈夫だって」

('∀')「ハハッ、少々みっともない格好を見せてしまったようだね。で、内藤君」

ドクオさんの柔和ではあるがどこか真剣な視線がボクに向けられる。
彼が言外に述べている事は理解している。この心をときめかせる物は一体何なのか。と問うているのだ。

( ^ω^)「そんな大した物じゃないですお。単なる雑誌ですお」
  _
( ゚∀゚)「……エロ本か?」

( ^ω^)「いんや。只のディアゴストェェェイニの創刊号だお」

('∀')「ふふっ、焦らすのがうまいな」
  _,
( ゚∀゚)「……訳わかんねえ。何で只の雑誌で師匠がこうなるんだよ」

( ^ω^)「ぶっちゃけて言えば、ある人がこれを尻に敷いてしまったんだお」
  _,
( ゚д゚)「ある人ねぇ……」

('∀')「こんな素晴らしい物が戴けるなんて……」

ドクオさんの手が、待ちきれぬように紙袋へと伸ばされるが、その指先はテーブルを掻く。
手が伸ばされる直前、紙袋はボクが手元へと引き寄せていたのだ。
  _,
( ゚д゚)「わかんねーよ。何かヒントねえのー?」

( ^ω^)「渡す前に、一つ聞かせてもらえませんかお?」

(#'A'#)「……なにかね?」

多分、目の前で獲物が掻っ攫われた気分なのだろう。
ドクオさんは少しばかりむくれた顔をボクへと向ける。

それもまた致し方なし。
誰だってお預けを喰らってよい気分はしないのだから。

しかし、ボクはそれを敢えて無視し、一つ問う。

( ^ω^)「――ティッシュ、ですかお?」

( 'A' )「――否」
  _,
( ゚Д゚)「つーか2人とも何の話してんのさ。俺ちょっと寂しいんだけど」

僅かな間さえもおかず、予想の少しばかり上の答えは返ってきた。
ティッシュではない、とドクオさんは答えた。
ならば、受精の元はどこから――

( 'A' )「敢えて述べるならば――搾乳機・改」

( ^ω^)「――――ッ!」
  _
( ゚∀゚)「――搾乳!?俺もやりたい!」

――搾乳機・改。
その言葉の響きが、ボクに思慮の浅さを思い知らせる。

ボクはドクオさんが精を放つのはオナニー時のみだと思っていた。
彼ほどのオナニスト――いや、オナニーマエストロ略してオナストロが、それ以外で放つほどのストックを保持する訳がない。

故に、ティッシュという数多の選択肢の内の一つを、正解だと決めつけてしまった。
これも、歳を取って思考が硬くなってしまったせいだろうか。

一応言っておくならば、ボクは搾乳機・改の現物など見た事は無い。
が、その名から如何なる物かを想像する事は容易である。

搾乳機。つまり乳を搾り取る機械。
それが魔改造され、別な白い物を搾り取れるようにしてあるのだろう。

根こそぎに、それこそ赤玉が出るまで。
みさくら状態の果てまで連れて行かれてしまう。
きっと、そんな機械に違いない。

('A')「私を、憐れむのかね?」

( ^ω^)「……」
  _
( ゚∀゚)「読めて来たぜ……つまりドクオさんがおっぱいを絞られた、と」

――本心を言えば、同情せざるを得なかった。
彼の意思とは関係なしに、その精が絞られてしまったのだ。

プライドも矜持もズタボロになってしまったに違いない。
その時のドクオさんの心境を考えると、同情するなと言う方が無理があると思うのだ。

けれど、ドクオさんの声には恥辱も憎悪もなくて。
だから、ボクは彼に対する同情の意を、胸中にて押し殺す。
このように堂々とした者に同情など、侮辱に等しいと感じた。

J( '('A')「憐れむなら憐れむがいいさ。所詮私は――」

が、

( ^ω^)「……ん?」
  _
( ゚∀゚)「んん?」

「私の後ろがどうかしたかね?」(A' )ー`)しノシ

ヾヽJ( 'ー( 'A')「どうもしていないじゃないか」

(;^ω^)「……」
  _
(; ゚∀゚)「……」

ここまで来ると同情を禁じえなかった。
ドクオさんはこの先もずっとこんな感じで玩具にされるんだろうなあ。

(;^ω^)「あの、ドクオさん……改めて、これどうぞ」

J( 'ー`('A')「……ありがたくいただこう」

(;^ω^)「この先辛い事とかあるかもしれませんけど、頑張ってくださいお」
  _
(; ゚∀゚)「あの、嫌な事とかあったら呑み位なら付きあいますんで」

J( '∀`(*'A')「……ああ。二人とも、ありがとう」

ボクらは、そんなありきたりな言葉しか言えなかった。
愛おしそうに紙袋を抱きしめるドクオさんに言える筈も無かった。
背後の存在が、紙袋の受け渡しの瞬間、とても嫌な笑顔をしていた事など。
  _
( ゚∀゚)「あれ、酒なくなってるじゃん」

J( 'ー('A')「……」
  _
( ゚∀゚)n「店員さーん。おっぱいが残念な方の店員さーん」

ミセ*゚ー゚)リ 「トソちゃんトソちゃん、お客さんが呼んでるよ」

(゚、゚トソン 「いやいや、ミセリさんが呼ばれてるんだと思いますよ」
  _
( ゚∀゚)n「可愛いけど乳輪が大きい方の店員さーん」

ミセ*゚ー゚)リ 「……トソちゃん、おっきいんだ」

(゚、゚トソン 「いやいやミセリさんには叶いませんよ」
  _
( ゚∀゚)n「店員さーん。サイズ合ってないブラジャーしてて、前屈みになると乳首見える店員さーん」

J( 'ー(*'A')「……」

ミセ*゚ー゚)リ 「……トソちゃん、一緒に前屈みなってみようか」

(゚、゚トソン 「……せーのでやりましょうか」

ミセ*゚ー゚)リ「「せーの」」(゚、゚トソン

ミセ;゚д゚)リ「「乳輪でかっ!つーか黒っ!」」(゚д゚;トソン
  _
( ゚∀゚)「……こねえなぁ」

J( 'ー(*'A'*)「……」スリスリ

( ^ω^)「……」ポリポリグビグビ

ドクオさんは背後の存在に気付かぬまま頬を染め、紙袋に頬を摺り続ける。
ジョルジョは公共の場であからさまなセクハラ行為。
そんな二人を眺めながらボクはジョッキを呷り、味カレーを流し込む。

( ^ω^)「ビールに味カレー……なかなか悪くないお」

――ああ、ボクらは知らぬ間に汚れてしまったんだなあ。
仕方ないよなぁ。綺麗事だけじゃ生きていけないって身を以って知ってしまってるし。

あの頃は、本当に若かった。何でも出来る気がした。
苦しくても、困難に挫けそうになっても『stand up to the victory』と叫べば、勇気が沸いた。

今思えば、あの頃のボクらはとても単純だった。
だから、恥ずかしげもなく叫び続ける事が出来た。

( ^ω^)「……ふふっ」

自然と笑みが浮かぶ。
衆人環視の中で叫んで店から追い出された事を思い出すと、胸が熱くなる。

ああ、馬鹿だったなぁ。
本当に、羨ましい位に馬鹿だったなぁ。

あの頃のボクらよ、十年後のボクらはちょっとばかり賢しくなってるぞ。
酒を美味いと思えるようになってるぞ。
多分、お前らが思ってる以上に大人になって
  _
( ゚∀゚)n「店員さーん。薄っすらと縄で縛られた跡がある方の店員さーん」

J( ゚∀(*'A'*)「ちょっとお花を摘みに……」

( ^ω^)「……」

六話後編『副題:駄目な方に。って付け加えるわ』

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Author:ひちょりまちょめ
コテ酉無しです。
でも一話の最後見たらすぐ分かる仕様です。

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