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('A`)は奇跡を起こしたいようです

一 『運命的な出会いってのは、奇跡なんじゃあないんかね?』

ピンポーン

(´・ω・`) 「はいはい……は?」

('A`)「おう。ちょっとタオル貸してくれ」

(´・ω・`) 「ドクオ……今日は一日中晴れてたと思うんだけど?」

('A`)「これか。ちょっと川に飛び込んだもんでな」

(´・ω・`) 「……シャワーと服貸してあげるから、取り敢えず上がろうか」

('A`)「おう、すまんね」


(´・ω・`) 「はい、ホットミルク」

('A`)「ありがてぇありがてぇ」

(´・ω・`) 「で、どうしてこうなったのか聞かせてよ」

('A`)「……今日さ、朝からずっと橋の袂にいたんだ」

(´・ω・`) 「ほう」

('A`)「物憂げな表情の女の子が、川に親の形見とか落とすのをずっと待ってたんだ」

(´・ω・`) 「ほうほう」

('A`)「そしたらさ、子供が川に落ちること落ちること」

(´・ω・`) 「おいちょっと待て」

('A`)「いやマジなんだって。欄干でふざけてて落ちたり、急に橋が崩れたりでさ」

(´・ω・`) 「前者はまだ分かるけど……後者は何なのさ」

('A`)「実際起きたんだからしゃあねえだろ」

(´・ω・`)「まぁ……実際起きたんなら仕方ないか」

('A`)「ガキが突風で十人まとめて落下したのを助けた時は、流石に死ぬかと思ったぜ」

(´・ω・`) 「そこまでいくと警察なり何なり呼べよと思わないでもない」

('A`)「で、結局二十人くらい助けたのに、女の子一人もいないとか……お転婆な女の子ってのは絶滅しちまったのかねえ……」

(´・ω・`) 「さあね……まぁ、人助けするのはいい事だよ」

('A`)「まぁな。しっかし、何でいつもこうなるんだろ……」

sub『助けた子の姉とかそういうのは浮かばないんだろうなぁと思うのです』




ニ 『風の悪戯って奴もさ、ある種の奇跡じゃねえかなあ』

('A`)「なぁ、ショボ公」

(´・ω・`) 「あ゙?ぶち殺すぞ」

('A`)「この前さ、海行ったんだ。潮風でスカート捲れる瞬間見て、そこから始まる恋もあるんじゃないかと思って」

(´・ω・`) 「スルーしないでよ」

('A`)「でさ、行った後気付いたんだけど、この季節に海に行く女って彼氏連れか自殺志願者じゃん」

(´・ω・`) 「……物好きも追加しとこうか」

('A`)「そうだな、奇特な人に失礼だったな。そんでさ、後者がいないかと思ってずっとウロウロしてたんだ」

(´・ω・`) 「…………心中で独り身卒業するつもりだったんだね」

('A`)「いや、自殺引き止める→私なんて生きてても意味無い!→俺にはお前が必要だ!→素敵!抱いて!の流れに期待した」

(´・ω・`) 「常々思ってたけど馬鹿でしょ?」

('A`)「人よりちょっと前向きなだけだ」

(´・ω・`) 「で、何か有った?」

('A`)「……数時間うろついたけど、女っ気の欠片も無かった。けど、ガキどもに虐められてる亀がいた」

(´・ω・`) 「どっかで聞いた事のあるような話だけど……まぁいいや、続けて」

('A`)「まぁ、ガキに小一時間説教かまして、亀を海に放り投げて終了だな」

(´・ω・`) 「……投げた?」

('A`)「だってよ、俺爬虫類とかそういうの苦手だから、あんま長時間触りたくなかったの」

(´・ω・`) 「君も結構酷い事してる気がするけど」

('A`)「そうか?」

sub『良い子も悪い子もいい歳した大人も亀を投げたりしちゃいけないと思うのです』



三 『やっばーい!遅刻遅刻ー!を見るだけでも奇跡っちゃあ奇跡だよな』

('A`)「……」

(´・ω・`) 「そこの不審者」

('A`)「……なんだ、ショボンか」

(´・ω・`) 「何だとは何だよ不審者」

('A`)「不審者じゃねえよ。俺はただパン咥えて全力疾走する女子高生待ってるだけだ」

(´・ω・`) 「もしかして、毎日こうやって電柱の影で待ってんの不審者?」

('A`)「確率はゼロじゃねえからな」

(´・ω・`) 「で……あくまで仮に、パン咥えた女とぶつかったとして、そいつとどこで再開する気なのさ不審者」

('A`)「あ…………お前頭いいな」

(´・ω・`) 「君と比べればね」

('A`)「はぁ……会社行く前の日課だったのになぁ……」

(´・ω・`) 「……一応聞いとくけど、その間に何かあった?」

('A`)「引ったくりを十回捕まえたくらいかなぁ……あ、あと誘拐現場見て通報したのが二回くらい」

(´・ω・`)「よし、明日からも続けようか」

('A`)「え、でも……」

(´・ω・`) 「よくよく考えてみたら、君んトコの新入社員がパン咥えて全力疾走する可能性もあるしね」

('A`)「あー…………お前ホント頭いいな」

sub『現在AM7:15なのです』



四 『表の人間と裏の人間が出会うってのも奇跡じゃないかと』

(´・ω・`) 「やあ、奇遇だね」

('A`)「おう」

(´・ω・`) 「んじゃ、会ったついでに話を聞こうか。飲み物くらいおごるよ」

('A`)「すまんね。そこのベンチで待っとくわ」


('A`)「なぁ、ショボン。奢ってくれた事は感謝するけどよ、この、大人の汁粉―真乃無糖―って何だよ」

(´・ω・`)「は?僕のチョイスに文句つけるの?」

('A`)「わぁーったよ…………全然甘くねえ。糞まじぃ」

(´・ω・`) 「じゃ、聞かせてもらおうかな」

('A`)「今日はずっと救急箱片手に路地裏にいたんだ」

(´・ω・`) 「路地裏はともかく救急箱?」

('A`)「ミステリアスな雰囲気の女の子が、傷を負って壁に寄りかかってないかと思って」

(´・ω・`) 「ずっと前から思ってたけどさ、君は漫画やらアニメの見過ぎじゃないかな」

('A`)「……ショボン。人が想像出来る事は、実際に起こる可能性がある事なんだぜ」

(´・ω・`) 「まぁ、可能性は限りなくゼロに等しいんだけどね」

('A`)「それがたとえ奇跡だとしても、起こる確率はゼロじゃない。それだけで充分だ」

(´・ω・`) 「でも、今日も奇跡は起きなかったんだろ?」

('A`)「…………うん」

(´・ω・`) 「それで、君の足元にいる猫は一体何なの?」

('A`)「怪我してたから治療してやった。そしたら、懐いた」

( ФωФ)「にゃー」

(´・ω・`) 「その猫、どうするんだい?」

('A`)「さてな…………家は独りじゃ広すぎるし、連れて帰るのもいいかもな」

sub『猫は当然雄なのです』



五 『テレビ見てても奇跡は起こりそうな気がする!』

('A`)「なぁ」

(´・ω・`)「ほーれ猫ちゃんゴロゴロー」

(*ФωФ)「なー」

('A`)「おい聞けよ。この前さ、TV見てたんだTV」

(´・ω・`)「ほーれここがええんかー」

(*ФωФ)「なー」

('A`)「……ロマちゃん没収」

(´ФωФ)「……なー」

(´・ω・`) 「何すんだよー。猫ちゃん返せよー」

('A`)「話聞いたらまた抱っこさせてやる」

(´・ω・`) 「……分かったからさっさと話してよ」

('A`)「……この前な、アイドルが生放送中に唐突に俺に告白しないかと思って、ずっとTV見てたんだ」

(´・ω・`) 「……アイドルに知り合いとかいないよね」

('A`)「もちろんいねえ。が、俺に片思いしてる子がいるかも知れねえだろうが」

(´・ω・`) 「病院、紹介しようか?」

('A`)「結構。んで、だ」

(´・ω・`) 「ちゃんと聞くから猫ちゃんを速やかに渡しなさい」

('A`)「駄目。で、街中でのロケ風景映してる時に、ふと違和感を覚えたんだ」

(´・ω・`) 「アイドルと目でも合った?」

('A`)「そりゃいつものことだ……そして俺は考えた。違和感の正体を」

(´・ω・`) 「はいはいwktkwktk」

('A`)「そして数分後俺は気づいた。通行人の中にさ、全国指名手配の奴がいたんだよね」

(´・ω・`) 「mjsk」

('A`)「mjmj。通報したその日に捕まったみたい」

(´・ω・`) 「……よく気付いたね」

('A`)「前日に交番で説教食らってて、現実逃避に指名手配のポスター見てたからな」

(´・ω・`) 「そっかそっか……さて、猫ちゃんをこちらに渡したまえ」

('A`)「うーん……ちゃんと聞いてくれたからいっか」

(*ФωФ)「なー」

sub『良くある事なので今は猫ちゃんのほうが大事なのだと思うのです』



六 『旅先での一夜の逢瀬とか、運命的で奇跡的じゃないのかな』

('A`)「はい、コレお土産」

(´・ω・`)「わざわざ悪いね…………羊羹か。渋めの緑茶でも入れてくるね」

('A`)「……ねぇ」

(´・ω・`) 「なに?」

('A`)「聞かないの?ねぇ、聞かないの?」

(´・ω・`) 「聞くからお茶入れるまで大人しく待ってなさい」

('A`)「……うん」


(´・ω・`) 「じゃあ、聞かせてもらおうかな。」

('A`)「昨日まで、一泊二日で旅(´・ω・`) 「あ、この羊羹凄くおいしい」

('A`)「ちゃんと聞けよ」

(´・ω・`)「ちゃんと聞いてるよ」

('A`)「……旅行に、行ったんだ。一緒に撮った写真も無く、連絡先も交換せず、その時限りの恋愛って奴を求めてさ」

(´・ω・`) 「言っててちょっと恥ずかしいでしょ」

('A`)「…………言われなかったらそこまで無かったんだけどね」

(´・ω・`) 「大丈夫だよ。一緒に撮った写真も無く、連絡先も交換せず、その時限りの恋愛。までしか覚えてないから」

('A`)「ほぼ全部じゃん……」

(´・ω・`) 「で、何かあった?」

('A`)「あ、んーっと……猿と一緒に温泉入った」

(´・ω・`) 「あちこち行ったりしたんでしょ?なのにそれ?」

('A`)「いや、色々あったんだよ。色々あったはずなんだよ……けどさ」

(´・ω・`) 「けど?」

('A`)「猿の群れと一緒に入って、ボス猿っぽい奴と酒酌み交わすなんぞそうそうないぜ?」

(´・ω・`) 「……野生動物に酒飲ませるなよ馬鹿」

('A`)「そこは反省してる」

sub『獣に好かれる体質みたいなのです』



七 『男装の麗人とか、お前女だったのか!とか以下省略』

('A`)「ショボン」

(´・ω・`) 「なに?」

('A`)「お前実は女でした。とかないの?」

(´・ω・`) 「ウシバエに脳みそやられた?それとも太陽を望遠鏡で覗いた?」

('A`)「心身ともに至って健康です。精神交換とか黄金の蜂蜜酒とか無名祭祀書とか黒人の神父とかそういうのもないから」

(´・ω・`) 「最初から手遅れだったって事か…………ごめんね、幼馴染なのに気付いてあげれなくて」

('A`)「やめて心にくるからやめて。そういうのじゃないからホントやめて」

(´・ω・`) 「じゃあ何でそんな事言うのさ」

('A`)「灯台下暗しって言葉があってだな」

(´・ω・`) 「残念ながらチンコ付いてるから」

('A`)「奇遇だな。俺も付いてる」

(´・ω・`) 「というかさ、小学生の頃に修学旅行で一緒に温泉入った筈なんだけど」

('A`)「それは覚えてるけど、武田すんの漫画みたいに宇宙人に拉致されて性転換とか」

(´・ω・`) 「無いから。全然無いから」

('A`)「使えねえなあ」

(´・ω・`) 「そこはお互い様だと思うよ」

('A`)「はぁ…………ロマちゃんが可愛い女の子に変身しないかなー」

(´・ω・`) 「雄だから男の娘だけど……」

( ФωФ)「な?」

(´・ω・`) 「……僕も欲しいなぁ」

sub『毛深く逞しい猫耳男の娘は好きですか?と聞いてみたりするのです』


八 『普通の出会いに興味はありません!奇跡的とか運命的とか劇的とか思える出会いは俺のトコに来なさい!』

(´・ω・`) 「もうさ、普通にナンパなり何なりで彼女作れば?」

('A`)「そんなの駄目だ。そんなんじゃあ駄目なんだよお」

(´・ω・`) 「……一応聞くけど、可否の境界線上にあるのはどんな出会いなの?」

('A`)「そうだな…………本屋でマニアックな本を取ろうとしたら手が重なって、というのがギリギリラインだな」

(´・ω・`) 「それ昨日あったよ」

('A`)「はぁ?」

(´・ω・`) 「木島日記買おうとした時にね。まぁ二冊あった上に、相手彼氏連れだったけど」

('A`)「死ねッ!」

(´・ω・`) 「おいおい、負け犬は黙っとくのが利口ってもんだよ?」

('A`)「……」

(´・ω・`) 「……そういえばさ」

('A`)「……なんだよ」

(´・ω・`) 「小さい頃転校した近所の女の子と十年後に再開するってのはどれ位のレベル?」

('A`)「ああ、いい感じにドラマティック且つ運命的且つ奇跡的だ……が、中の上ってトコだな」

(´・ω・`) 「辛口だね」

('A`)「二次と三次ってだけで越えられない壁って奴がある」

(´・ω・`) 「まぁ、ね」

('A`)「というか、お前と再会したのがまさにそれだし。ありがたみに欠けるにも程がある」

(´・ω・`) 「どっちかが女だったらねぇ……」

sub『神の嘲笑う声が聞こえた気がするのです』



九 『神秘的な場所でちょっと背徳と奇跡を感じてみたい』

(´・ω・`) 「あれ、ドクオ?」

('A`)「んあ……ショボンか。おはよう」

(´・ω・`) 「うん、おはよう。こんな朝早くから散歩?」

('A`)「あー、散歩みたいなもんかな。そこの神社までだけど」

(´・ω・`) 「神社ねぇ…………コミックメガストア11月号を読んだと見た」

('A`)「残念俺はRIN派なんだ。というかお前、俺ん家来るたびエロ本漁ってるんだから気付けよ」

(´・ω・`) 「エロけりゃ良いって人間なんでね……違うとすると何だろ?巫女さんは時間的にアレだし……」

('A`)「一応言っとくけど、今回はお前が想像してんのと違うぞ」

(´・ω・`) 「という事は、もしやお稲荷さんとか狛犬狙い?」

('A`)「……後者って、擬人化したらブチギレた市松人形みたいな顔になるんじゃないかなぁ」

(´・ω・`) 「その反応は違うって事か……それじゃあ……」

('A`)「あー、ちょっと言いにくいんだけど……カーチャンが一日でも早く起きますようにってお参りにな……」

(´・ω・`) 「あぁ……なんか、ゴメン」

('A`)「気にすんな。湿っぽいのは好きじゃねえんだ」

sub『もうそういう目でしか見れないのです』


零 『原因があり、結果が残る。故に、因果』

遡る事数年前

J( 'ー`)し「ドクオ、お前彼女とかいるのかい?」

('A`)「……いないけど。というか、有史以来“俺の彼女”というカテゴリは未だ存在していない訳だけど」

J( 'ー`)し「……孫の顔はいつ見れるんだろうねぇ」

('A`)「さぁ?」

J( 'ー`)し「ハァ……」

('A`)「ため息なんぞ吐かれても無理なものは無理なんですー」

J( 'ー`)し「……カーチャン決めたわ」

('A`)「夕飯のおかず?カレイの煮つけだったら嬉しいんだけど」

J( 'ー`)し「残念今日は天ぷらよ。それはさておき、カーチャンはドクオが結婚して子供できるまで寝てる事にします」

('A`)「はぁ…………は?」

J( 'ー`)し「コールドスリープって奴よ。最近実用化されたらしいからねぇ」

('A`)「……ああいうのってさ、金掛かるんじゃないの?」

J( 'ー`)し「そうよ。早く結婚して子供つくらないと、ドクオの通帳からどんどんお金が飛んでいくわ」

('A`)「マジで無理だって。それこそ奇跡でも起こらない限り……」

J( ゚ー゚)し「男なら奇跡の一つでも起こしてみんかぁー!」ミンカァーミンカァーミンカァー!

(゚A゚) ジョボボボボ

J( 'ー`)し「出来るわよね、ドクオ?」

('A`)「…………分かったよ、やってみるよ。奇跡ぐらい起こしてやるさ!だから」

J( 'ー`)し「因みにコールドスリープは決定事項だから。孫にババア呼ばわりされるのは勘弁だからね」

('A`)「ちょっ!待てよカーチャン!カーチャーン!」


そして現在に至る


('A`)「奇跡ってのは中々起こんねえもんだなぁ……」

(´・ω・`) 「知ってるかい?起きる事は全て必然って言うんだ。そして起こらないからこそ奇跡って言うんだよ」

('A`)「ハァ……トンでもねえ事安請け合いしちまったなぁ……」

last『奇跡っぽいことは起きてるんですよ。望まぬ方向でなら幾らでも』

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Author:ひちょりまちょめ
コテ酉無しです。
でも一話の最後見たらすぐ分かる仕様です。

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