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('A`)はただの童貞のようです 2話

――女を知らぬ存在。それが童貞。
それは、穢れなき白にも喩えられる存在。

――それ故、童貞は容易く染まり、堕ちる。
蛇に誑かされし、始まりのヒトの如く。


第二話『降り注ぐ雨の中で』
――雨。それは、外に在るモノを例外なく濡らす。
物の価値など関係無く、者の貴賎など関係無しに、ただ、濡らす。

(’A`)「……」

街灯の灯り始めた、雨の降る公園の広場に男は立っていた。
傘も差さず、濡れるがままに、股間のジッパーを開いたままで。

雨は、彼が纏ったコートの色を薔薇に似た真紅から、血の如き深紅へと変えていた。

そして――広場に、新たな影一つ。

(  _ゝ )「……」

新たな影は、灰色のパーカーにジーンズという地味な格好の男。
その顔は能面の如き無表情。その眼は昏く、何も映していないかの様。

(’A`)「……」

(  _ゝ )「……」

やがて、十歩程度離れた二人の視線が交錯。
その後、

(  _ゝ )「どけよ」

先に口を開いたのは、能面の如き表情の男だった。
何の感情も窺わせぬ、棒読みのような口調。それと同様に、抑揚の無い声色。

(’A`)「……断る」

(  _ゝ )「ドクオ、余計な節介は嫌われるって知らないのか?」

(’A`)「何せ性分なものでね、諦めてくれ。それより兄者……」

ドクオと呼ばれた男は言葉を切り、対面する兄者と呼んだ男の上着を見つめる。
視線の先にあるのは、雨に濡れながらも、その存在を主張する赤黒い斑。

(’A`)「……弟者を手に掛けるたぁ、正気か?」

(  _ゝ )「殺しては、いない」

兄者の言葉には、何の感慨も含まれていない。
只、事実を告げただけ。そう言わんばかりに。

(’A`)「……そういう問題じゃねえよ」

(  _ゝ )「そう、かもな」

そして、沈黙。
雨音だけが響き渡った。

――先に構えたのはどちらだったか定かではない。
腰を軽く突き出し、股関節前部に両掌の四指を添えた構えのドクオ。
左足を踏み出した体勢で大きく前傾し、右手中指を菊門に添えた構えの兄者。

両者の構えは、如何なる徒手空拳にも存在しない奇怪な構え。
それは、幾度となく行われた自慰行為の末に編み出されし、我流の構えだった。

(  _ゝ )「あくまで、邪魔をするか」

(’A`)「弟者に頼まれたからな」

(  _ゝ )「ならば……」

('A`)「ああ。俺を倒す以外に道は無い」

ドクオの言葉を皮切りに、二人の雰囲気が鋭いものに変質し、そして――

(#゚A゚)「ドクオ・ザ・モーメント ブラジャァァァァァァァッ!」
 
(#゚_ゝ゚)「サスガ・ザ・ルック ア ショォォォォォォォォツ!」

叫びと共に、二人の間に存在した雨粒、そして地に溜りし雨水が一斉に爆ぜた。

( ゚_ゝ゚)「っらあ!」

――先に仕掛けたのは兄者。十歩の距離を一瞬で零に縮める神速の踏み込み。
そこから、ドクオの下腹部を狙って、屈めた体ごと左腕が振り上げられる。

どんなに体を鍛えた者であろうと、男ならば必倒の一撃。
しかし、

(゚A゚)「……初っ端から急所狙いとは、俺も舐められたもんだな」

兄者の一撃は余りに大振り。
故に、ドクオに死角である背中側へとかわされた。

(゚A゚)「ったく……」

溜息と共に、矢継早に拳が繰り出される。

――響いたのは降り注ぐ雨粒の爆ぜた音のみ。
そこに兄者の姿は既に無く、

(゚A゚)「――ッ!」

天を見上げしドクオの視線の先には、宙にてその身を捻りし兄者。
避けられると見るや、その勢いのままに上空へと飛び上がっていたのだ。

( ゚_ゝ゚)「トェェェェェェェイ!」

宙を舞う兄者の、化鳥の如き叫び。
それと同時に繰り出されたのは、捻った体のバネを活かした右裏回し蹴り。

しかしその一撃は、上体を反らしたドクオに当たる事無く、雨粒のみを砕く。
だが、

( ゚_ゝ゚)「まだまだァァァァァッ!」

兄者の回転は更に加速した。
着地と同時に、その身を伏せての左水面蹴り。

そこから、身を起こしながら後足で踏み込んでの、変則的軌道を描く右裏券。
更には左中段蹴りから、逆袈裟に右踵落としが振り下ろされる。

まるで独楽の――否、その回転はそんな生温いものではない。
竜巻の如き、圏内に入った存在全てを砕く回転。

しかし、雨音と雨粒の爆ぜる音以外、何の音も響かない。
拳が皮膚を裂く音も、蹴りの衝撃によって骨が砕ける音も聞こえていない。

(゚A゚)「……あたらねえよ」

ドクオは、風に舞う紙片の如く、全てを避け、逸らし、受け流していた。

( ゚_ゝ゚)「まだまだまだまだァァァァァァッ!」

それでも、連撃の勢いが衰える事は無かった。
そして音も、雨音と、それの爆ぜる音以外――

いや――兄者が攻撃を繰り出す寸前。繰り出した直後。
必ず隙の生まれてしまうこの瞬間。そこに、僅かなノイズが混ざり始めていた。

何かがしなる音、そして、破裂音に似た音。
ノイズは主旋律であった二つの音を侵食し、主旋律を凌駕する程に大きくなっていく。

(゚A゚)「全てが単調すぎる。カウンターして下さいって言ってる様なもんだ」

ノイズの発生源はドクオの両腕。
それがまるで鞭の如くしなり、その四指と甲が兄者の全身を激しく打ちのめす。

( ゚_ゝ゚)「黙れ!黙れ黙れ黙れェェェェッ!」

乱打を食らい続けて尚、兄者の身体は留まる所を知らない。
彼は諦めなど知らないのだ。挫ける事など知らないのだ。

故に、彼は今ここに立っている。
雄としての悲願を叶える為に、彼は実弟さえも手に掛けたのだ。

( ゚_ゝ゚)「俺はソープに行くんだ!そして童てッ!?」

兄者の言葉が途切れ、その身体が揺らぐ。
彼の眼前には、掌ではなく左拳を振り抜いた体勢のドクオ。

(゚A゚)「悪いが、仕留めさせて貰う」

――顎を、打ち抜かれた。
兄者がそう気付いた時、ドクオは既にその懐にて、大きく腰を引いていた。

(゚A゚)「ドクオ・ザ――」

ドクオの腰に見えるのは、ジッパーからはみ出した、街頭の光を照り返す、雨に塗れた黒棒。
それは繰り返される自慰行為によって鍛え抜かれ、黒化した逸物。
凶器とさえ呼べるそれが――

(゚A゚)「パイルッ!バンカァァァァァァァッ!」

――叫びと共に、兄者の鳩尾へと放たれた。


~~~~


――未だ止まぬ雨の中、

('A`)「……」

ドクオは、仰向けに倒れる兄者の傍に立っていた。
表情は無く、何を考えているかを知る由は無い。

('A`)「なぁ、兄者」

(  _ゝ )「……」

返事は、無い。
それでも構わずに、ドクオは言葉を続ける。

('A`)「童貞すら守れない奴が何を守れる、なんて言わねえがよ」

(  _ゝ )「……」

('A`)「兄弟を手に掛けたお前が、童貞まで喪くした時……」

(  _ゝ )「……」

(’A`)「守るべきものは、残っているのか?」

そう言い残して踵を返すドクオの耳に届いたのは、いつ止むか分からぬ雨音と己の足音。
そして、其れに掻き消されかけた、小さな嗚咽だった。

第二話『副題:雨は全てを洗い流す』糸冬



~良い子の必殺技講座第二回~

川 ゚ -゚)「何だかんだで第二回目。とりあえず構えからいこうか」

川 ゚ -゚)「ドクオの構えはコレ。http://kjm.kir.jp/?p=149220」

川 ゚ -゚)「兄者の構えはコレ。http://kjm.kir.jp/?p=149221」

川 ゚ -゚)b「どちらも変態的だという事を理解したなら、それで充分だ!」


川 ゚ -゚)「次は『ドクオ・ザ・モーメント ブラジャー』」

川 ゚ -゚)「一瞬のブラチラを見逃さぬ様に、動体視力を向上させる必殺技だ」

川 ゚ -゚)b「Gの動きすら見切れるようになるぞ!この助平め!死ねばいいのに!」


川 ゚ -゚)「そして『サスガ・ザ・ルック ア ショーツ』」

川 ゚ -゚)「高速移動によってエッチな風を巻き起こす必殺技だ」

川 ゚ -゚)b「技の本質はあくまでエッチな風であり、高速移動は二次作用だぞ!」

川 ゚ -゚)b「女の敵め!死ねばいいのに!」

川 ゚ -゚)「最後は『ドクオ・ザ・パイルバンカー』」

川 ゚ -゚)「全身のバネを使って股間の杭をぶち込む必殺技だ」

川 ゚ -゚)b「素人がやると、海綿体断裂する可能性があるから気を付けろ!」


川 ゚ -゚)ノシ「という訳で、次回もSTAND UP TO THE VICTORY!」

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Author:ひちょりまちょめ
コテ酉無しです。
でも一話の最後見たらすぐ分かる仕様です。

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