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('A`)はただの童貞のようです 8話

――紅は、その色に喩えられ、その色こそが相応しい、身を焦がさんばかりの激情を抱く。
蒼は、視線重ねし者の心を、その色に染めんばかりの眼にて見つめ、ただ、微笑む。

――その存在は対なる存在であった。
等しき存在で在るが故に、その間には代え難き信頼があった。

――だが、それは容易く、いとも簡単に崩れた。
対の片割れである、蒼と称される存在の行為によって。

――定め、だったのかも知れない。
紅と蒼は、初めから相容れぬが幸福だったのかも知れない。

――だが、彼等は共にいた時、確かに笑っていた。
心の底から――その瞬間を、幸福だと感じていた。


第八話『相反する魂』




(#゚A゚)「テメェだけはァァァァァッ!」
  _
( ゚∀゚)「そこまで恨まれてるとは、ね……」

――ドクオの左腕がしなり、その肘より先が掻き消えた。
直後、ジョルジュが眼前に翳した左掌に触れたそれは、間にあった大気を圧縮し、破裂させる。

自由を得たドクオの右手が、弓の弦を引くかの如く、後方へと引き絞られる。
放たれるべき矢は五指を揃え、尖らせた右手の先端。
それが標的を穿ち抜かんばかりに、螺旋軌道にて放たれた。

それ逸らすは先程の一撃を止めた左掌、その側部。
回転が僅かに皮膚を掠り取るが、傷とは呼べない軽微な損傷。
  _
( ゚∀゚)「おーい、左手一本で事足りちゃってんですけどー?」

(#゚A゚)「そっちばっか鍛えてた奴が何言ってやがるっ!」
  _
( ゚∀゚)「おーおー。憶えてたか、嬉しいねぇ。でもよ」

あんま、調子こかない方がいいぜ。ジョルジュがそう言い終えると同時に、ドクオの左腕が止まる。
憎々し気に頬を歪ませるドクオの顔前には、ジョルジュに首を掴まれた内藤。
その身が、ジョルジュとドクオの僅かな隙間に押し込まれていた。

(;'ω`)「おぉ……」
  _
( ゚∀゚)「なぁなぁどうする?このまま続けてたら、おチビちゃん死んじゃうぜ?」

(#゚A゚)「テメェ……」
  _
( ゚∀゚)「その態度は拒否って事かな?かな?」

ドクオを追い込むようにジョルジュが再び内藤を掲げ、吊り上げられた内藤の口から小さな呻き一つ。
赤くなっていた内藤の顔が青褪め、蒼白に近づく。

(; ω )「あ……あ……」
  _
( ゚∀゚)「ほらほら、苦しい、助けてって言いたそうな顔してるじゃん。って、声出ないんだけどな」

さも可笑しそうに、挑発するように、ジョルジュの右頬が更に吊り上がり、右眼が細まる。
ドクオの憤怒も、内藤の苦痛も己が享楽の内である。そう言わんばかりに。

(#゚A゚)「……分かったよ」
  _
( ゚∀゚)「んー、聞こえないからダメー」

(; ω )「がっ……ぐ……ぃぃぃぃぃ……」

こきり。と、ジョルジュの右手から音がした。
内藤の身体が数度痙攣し、ジョルジュの腕を掴んだ両手の動きが、急速に弱まる。
やがては爪立てる事も、手を引き剥がす事も出来ず、ただ、己が首を絞める手の首に指が掛かるのみ。

そして、ジョルジュの腕を掴んでいた細い腕が、力無く垂れ下がった。

(  ω )「……」
  _
( ゚∀゚)「なーんてな。実の所、俺がもっと遊びたいだけなんだよねー」

まるでガラクタを投げ捨てるように、無造作に内藤の身体が放り出される。
その動作に、投げ捨てた存在への気遣いなど微塵も無い。
  _
( ゚∀゚)「ドクオー。目の前でダチ殺されて……どう思ったかなー?」

( A )「…………」

ジョルジュの言葉にドクオは何も答えない。
先程までの気迫は消え、ただ、虚ろな眼差しで倒れた内藤を見る。

ほんの数秒ほどの沈黙。
それは、ドクオが事を分析し、理解する為の時間。
  _
( ゚∀゚)「ほらほら、二度目なんだからよ、さっさと答えようぜー」

その言葉に――ドクオの身体が、揺れた。
肩を小さく震わせ、呆然とした顔のまま、天井を仰ぐ。
そして、唇を上下に分かつ裂け目が硬く閉じられ、両の掌が、その顔を覆う。

( A )「…………」
  _
( ゚∀゚)「おー?」

――ジョルジュの口から声が漏れたのはその直後。
その眼が映すはドクオの姿――否、ドクオの周囲。

ドクオの身体から染み出るように現れ、渦を巻き、紅のコートをなびかせる何か。
それは、太陽の表面にて巻き上がるプロミネンスに似た、緋色の輝きを放つ霧。

( A )「ドクオ・ザ――」

顔を覆い、天井を仰いだまま、儚く、頼りない声で、それに縋る様に言葉が紡がれる。
心の内を代弁するかの様に、緋色の霧はその身体から溢れ出す。

( A )「――ドンルック ベッドアンダー」

その言葉と共に、ドクオの気質が豹変。
虚無が気迫へ、更には鬼迫へと昇華。

ξ  ^o^ ξ「ぺろぺろぺろぺろ」

その気に当てられ、空気同然の存在と化していたブーム子が昏倒。
ジョルジュもそれに当てられ、全身を粟立てる。
  _
( ゚∀゚)「なるほどね……」

それでも尚、ジョルジョは笑みを保つ。
悠然とした佇まいを乱す事も無い。
  _
( ゚∀゚)「ジョルジュ・ザ・ドンオープン エンプティボックス」

――ジョルジョの口が閉じると同時に放たれるはドクオと同等の気質。
永久凍土に吹き荒ぶブリザードを思わせる蒼き霧が、その身より巻き上がり、同色のコートをはためかせる。

互いの鬼迫が霧に乗り、互いの霧を裂く。
舞い散る霧が大気にて混ざり、領域外を薄き紫に染め――

――その色は、二人の距離が零になる事により、喪われた。

( A )「……」

ドクオが放つは、間隙は無に等しき速度の、拳打による高速連撃。
それをジョルジュの左掌が左右に捌き、
  _
( ゚∀゚)「速さで勝負しようなんて、無謀にも程があるってーの」

( A )「グッ!?」

突き上げるような神速の一閃。
ジョルジュの左掌が掴むはドクオの右手首。
そして、深々とドクオの腹部にめり込んだ右拳。

ドクオの意に反し、その身が跳ね上がる。
だが、ジョルジュの左手が、その衝撃に身を任せる事を許さない。
  _
( ゚∀゚)「忘れてねーか? あの馬鹿二人を鍛えたのが俺って事をよ、っと」

重く、鈍い音。
重力に引かれたドクオの腹部に再度吸い込まれた更なる一撃は、拳ではなく、掌。
外部破壊ではなく、衝撃を内部へと浸透させる一撃。

( A )「たわばっ!」

更に跳ね上げられたドクオの口から血塊が零れる。
それに構わずジョルジュは身を翻し、ドクオを床へ叩き付けんと勢いのままに左腕を振り下ろす。
  _
( ゚∀゚)「とっどめぇーってなぁー?」

だが、最初に床に触れたのはドクオの靴裏。
ジョルジュが反応を見せるより早く、ドクオの撓んだ膝が伸ばされ、その爪先がジョルジュの顎を狙う。
  _
( ゚∀゚)「おー、ナイス反撃」

( A )「喋るなっ……」

僅かに身を引いたジョルジュに向け、更に突き上げられるはもう一方の爪先。
其れは空を切る。が、その踵が軌道をなぞる様に振り下ろされる。
  _
( ゚∀゚)「熱くなるだけで勝てるんなら苦労しねーんだけどなー」

踵を避けず、敢えて受け止めるは、余裕を残し、力の差をみせつけんとするジョルジュの左拳。
そして、左拳が開き、足を掴まんと捻られる。

だが、それより先にドクオの軸足が跳ね上がる。
蹴り足を入れ替えての、頭部を狙った回し蹴り。
  _
( ゚∀゚)「だーかー……ら?」

蹴りを二の腕にて受け止め、そのまま反撃しようとしたジョルジュの動きが一瞬、止まる。
静止は、僅かな違和感に対する一瞬の逡巡故。

( A )「……かかったな阿呆が」

ドクオの回し蹴りは攻撃ではなく、軸足の移動。
ジョルジョに触れた軸足が、摩擦音を立てながら回転。

翻るコートによって作られたジョルジュの死角を跳ね上がり、袈裟に振り下ろされるは踵。
それがジョルジュの顎を捉え、脳を揺らす。
  _
(  ∀ )「お?おおー?」

ジョルジュが重心を崩し、その足が縺れる。
確かなる、隙。それをドクオは見逃さない。

(#゚A゚)「ドクオ・ザ――」
  _
(;゚∀゚)「うおっ、やっべっ!」

床に触れた靴裏が、右掌を掲げたドクオの身を前へと送り出す。
ジョルジュは身を動かそうとするも、先程の蹴りの影響は予想以上に大きく、更に、重心を崩す。

回避する事を諦め、ジョルジュは一撃を受け止めんと腕を掲げるが、それもまた、手遅れ。
ドクオの掌は既に放たれ、ジョルジュの視界を完全に塞ぐ程に至近距離。

(#゚A゚)「マザァァァァァッ!メモリィィィィィィィィッ!」
  _
(;゚∀゚)「オォアァァァァァッ!」

そして――ドクオの右掌がジョルジュの額を包み、閃光を放った。
  _
( ゚∀゚)「……あら?」

しかし、ジョルジュの身体は後方へと仰け反るのみ。
苦痛の呻きが漏れる事も無く、その身体が吹き飛ぶ事も無い。

ジョルジュは後方に転がるモブを跳び越した後、自己の身体を確かめる。
その目に映るはいつもと変わらぬ、己の身体。
  _
( ゚∀゚)「あるぇー?」

軽く、その腕が振られ、足が床を蹴る。
脳を揺らされた影響はあれど、動きに然程の不備は無く――故に、ジョルジュは眉を顰めた。
  _,
( ゚∀゚)「何を、しやがった?」

(゚A゚)「さあ、な……」

ドクオは答えをはぐらかす。
だからこそ、ジョルジュの心は不安に煽られる。
  _,
( ゚∀゚)「おいおい、何もなしって訳ねーだろー」

(゚A゚)「言う理由がないな。それに、じき、分かる」
  _,
( ゚∀゚)「俺が気になって仕方ねえっ………」

――ジョルジュの表情に険しさが混じり、冷や汗がその背を濡らす。
右手にて顔を覆い、指の隙間から見える左眼に動揺が浮かぶ。
  _
(;∩∀゚)「え……あれ、コレ、誰だよ……」

ジョルジュが自己の内の事象を理解しようと、俯き、思考を巡らせた時間は一秒に満たない。
だが、其の一秒は、この状況に於いて、余りに長い。
  _
(;∩∀゚)「――ッ!」

ジョルジュが身体を捩りながら、左手を右へと走らせる。
その手が受け止めたのは、視野外、ジョルジュの右方より放たれたドクオの裏拳。

(゚A゚)「ナイス反射神経……って所か?」
  _
(;゚∀゚)「……さっきの仕返しっすか。先輩、心狭いっすよー?」

続けて繰り出された蹴りを受け止めながら、ジョルジュは軽口を返す。
だが、言葉とは裏腹に、その表情に余裕は無い。

それでも尚、矢継ぎ早に繰り出される連撃をジョルジョは流し、受け止める。
そして十七撃目、喉元目掛けて繰り出されたドクオの右手刀。

だが、ドクオの四指の先端は、ジョルジュの喉の手前、薄紙一枚分の距離で止まる。
手刀を挟み、中空に圧し留めたのは、ジョルジュの両掌。
  _
(;゚∀゚)「真剣白刃取りぃー!ってかー?」

(゚A゚)「……」

ジョルジュが力を抜いた瞬間、手刀はその喉を貫くに至らずとも、圧し潰すだろう。
ドクオもまた、この体勢で下手な行動を起こせば、重心を崩される。
崩され方次第では、右腕の関節を取られ、関節を外されかねない。

(゚A゚)「ならっ!こうするまでよ!」
  _
(;゚∀゚)「っつうぇ!?」

――だが、ドクオは躊躇わなかった。
一瞬の逡巡すら伴わず、身体の赴くままに左腕を振り上げる。

ジョルジュが両掌を捻ってドクオの体勢を崩そうとするが、ドクオはその動きに逆らわず、床を蹴る。
ドクオの身体が上下反転、視界が、天地逆転。

直後、ドクオの右手に自由が訪れた。
それが意味するのは一つ。
  _
( ゚∀゚)「いっつしょーたーいむ!」

ジョルジュが自由になった両手を眼前に掲げ、踏み出した左足に重心を掛ける。
そこから放たれるは、両拳による乱打。

(゚A゚)「――やらせっかよ!」

だが、ドクオもそれを迎撃せんと両拳を振るう。
拳の連打による、点ではなく、面の攻撃。
  _
( ゚∀゚)「そんな事言わずに……やらないか」

互いの拳撃が、全てを相殺し合う。
ドクオが着地するまでの、一秒にも至らぬ時間に放たれた拳数は数百。

しかし――拮抗はすぐに崩れた。
この状況では、完全な体勢で着地する事など、出来はしないのだ。
  _
( ゚∀゚)「ほぉーら、身体は正直だな」

拳が、ドクオの肩を掠める。
それを契機にドクオの拳壁に穴が穿たれ、その身体を捉え始めた。

が、其れは数発のみ。
ジョルジュが拳を止めた訳ではない。

(#゚A゚)「気味悪い事言ってんじゃねえッ!ドクオ・ザ・モーメントブラジャァァァッ!」

拳打を再び相殺するは、鞭の如くしなるドクオの両腕。
亜音速で放たれるそれは、硬さと威力で勝る筈の拳打を、完全に相殺。

――否、これは相殺ではない。
襲い掛かる拳打の側面を両手の甲にて打ち払い、全てを己が身体の輪郭より外へと、受け流す。

大気の壁を感じる速度の打撃。強化された動体視力。
その二つを以って作り出された、結界。

(゚A゚)「……これぞ絶対領域ッ!たまらんだろう?」
  _
(# ゚∀゚)「たまらー……って、ふざけた名前付けてんじゃねえッ!」

結界を力ずくで破壊せんと、ジョルジュの拳打が更に加速。
だが、其れは一瞬。
  _
(; ∀ )「んなぁーっ!?」

奇声と共にその身が揺らぎ、同時に、ジョルジュの創り上げた拳壁が消失。
ドクオの拳甲が、ジョルジュの頬を弾いたのはその直後。

弾かれた部位は頬だけにあらず。
体表前面、あらゆる部位に五指、そして拳甲が打ち込まれる。

(゚A゚)「どっせぇぇぇぇい!」

そして、ジョルジュが大きく仰け反った瞬間、ドクオの身が捩られ、右手が硬く握られる。
それは床を貫かんばかりの震脚と共に、ジョルジュの脇腹へと吸い込まれた。
  _
(; ∀ )「ぬっ、のっ、にゃぁぁぁぁっ!」

その場に膝を付き、奇声を発するジョルジュが抱えるは、一撃を受けた腹ではなく、頭部。
頭に耐え難い苦痛を受けたかの様に、激しく身を捩る。

そんなジョルジュの姿を見下ろすドクオの口から漏れたのは、

(゚A゚)「どうだウチのカーチャンは。半端ねえだろ?」

場違いとしか思えない言葉。
だが、その言葉で十全を理解したかの様に、ジョルジュが視線だけをドクオに向ける。
  _
(;゚∀゚)「あの時、記憶を、流し込んだってか……?」

(゚A゚)「その通り。ソイツは俺の記憶……そう、俺とカーチャンのスイーツメモリィ!」

ふざけた口調であるものの、ドクオの顔は笑ってはいない。
その視線も、同類を見下すオタの如く、酷く冷ややか。
  _
(;゚∀゚)「……」

(゚A゚)「テメェが何しに来たかなんてどうでもいい……でもよ」

ドクオの右拳を左手が包み、関節を鳴らす。
その両手が下がり、向かう先は、内面より押し上げられたレザーパンツの前方に備え付けられた金具。

(゚A゚)「やっちゃいけない事ってのが……あるよな?」

二指に挟まれた金具が、金属の擦れ合う音と共に、ゆっくりと下ろされる。
その内より、縛を解かれた獣の如く出でるは、鍛造の後、焼入れされた鋼にも似た色の、象徴。
  _
(;゚∀゚)「いや、ちょっと待て。やらないかとは言ったけどよ……」

(#゚A゚)「問答無用!憤怒混じりのスーパーオチンチンタイムの始まりだぜッ!」

全てを穿ち抜かんばかりの勢いで繰り出された、剛直。
それが、ジョルジュの人中に、迫る。

(#゚A゚)「ドクオ・ザ・パァァァァイルッ!ヴァンカァァァァッ!」
  _
(; ∀ )「あ……」

ジョルジュの眼から、色が喪われる。動きたくとも、動けないのだ。
動けば、着弾点が乱れる。頬に当たるならばまだいい。

考慮すべきは、口に当たる可能性。唇ならば、まだ、立ち直れる可能性はある。
問題は、それが口内に至った場合。ジョルジュは残る人生を廃人として過ごす事になるだろう。

(゚A゚)「ッ!?」

だが、ドクオの剛直が穿ったのは、一冊の本。
その銘は――でらべっぴん。
誰しもが知る、エロ本ofエロ本であった。
  _
( ∩∀゚)「ソイツ、お気に入りだったんだけどなぁ……」

(゚A゚)「腐っても四代目ってか……」

穿ち抜く筈だったジョルジュの姿は、既に窓際。
左腕で気絶したブーム子を小脇に抱え、その掌はブーム子の乳を揉みしだく。

ξ  ^o^ ξ「ああんああん。そこはドラッグせんようですああん」
  _
( ∩∀゚)「腐ってねーよ。ちゃんと磨きかけてるっつーの」

そして右手で顔を覆い、外気に晒したままの左目でドクオを睨みつけていた。

(゚A゚)「逃げる気じゃ、ねえだろうな」
  _
( ∩∀゚)「逃げるに決まってんだろーが。こんなモンに頭引っ掻き回されたままじゃ、戦えねえっつーの」

ドクオが迫るより先に、ジョルジュの身体が、宙に舞う。
蒼のコートをはためかせながら落下するその姿は、その足が地に付くより先に、再び掻き消えた。


~~~


――数多の倒れ伏した者の中、ドクオは、独り立つ。
技の反動である死への傾倒を必死に堪えながら、立つ。
その眼が映すのは、自分が守れなかった存在、内藤。

(  ω )「……」

( A )「……すまねえ」

ドクオの呟きは、届けるべき者へと届く前に、消える。
それなのに、改めて言葉を届けようとしない。
無駄なのだと。もう、手遅れなのだと、自分の心を諦めさせる様に。

( A )「……」

対の、床を蹴る音がドクオの耳に届いた。
振り向いた先にいたのは、兄者。そして、弟者。

( ´_ゝ`)「おーおー、派手にやらかしたもんだなぁ」

(´<_` )「……ドクオ、何でお前は逸物を本に挿してるんだ?」

( A )「……」

(´<_` )「ドクオ、聞いているのか?」

( ´_ゝ`)「おっ、何で内藤が寝てるんだ?寝る子は育つを真に受けたのか?」

ドクオと弟者を尻目に、倒れ伏す内藤を見つけた兄者がその横に屈み込む。

(´<_` )「……兄者、何をしてるんだ?」

( ´_ゝ`)「いや、内藤寝てるから起こそうかなーと。おーい、内藤起きろー」

兄者が頬を抓るも、内藤は反応を示さない。
縦横無尽に頬を引っ張られて尚、動こうとしない。

(´<_` )「なぁ兄者。そんな事をしては可哀想だとは思わんのか」

( ´_ゝ`)「いやいや、お前もコイツのホッペ触ってみろよ。ポワポワのプニプニだぜ?」

( A )「……」

兄者の行為を、ドクオは止めようとはしない。
己の言葉にて、内藤の死を告げようとはしない。

ドクオは知っている。
己の口から言葉を漏らせば、気付かぬ内に自身を庇い立てしてしまう事を。

故に、無言。
己が咎から逃げられぬ様にする為に。

しかし、ドクオの思考など露知らず、兄者は内藤の頬を弄り続ける。
そして弟者も、遠慮がちながら、内藤の頬をつつき始めていた。

(´<_`*)「むぅ、確かにポワポワのプニプニ……これはいいものだ」

( ´_ゝ`)「だろう?しかし、中々起きないな。ここは奥の手を使っとくべきか」

(´<_`;)「奥の手とは……もしやアレか?」

弟者の言葉に頷きを返し、兄者は己の尻に手を添え、轟音を響かせる。
その挙動が意味するは、唯一つ。

(; A )「止めッ……」

(´<_`;)「兄者、其れは流石に……」

( ´_ゝ`)「ほーら、兄者特製エンジェリックパヒュームだよー」

ドクオと弟者が兄者を制止しようと手を伸ばす。
だが、兄者のゆるく握られた拳は、既に内藤の鼻先で開かれていた。

(; A )「……」

(´<_`;)「何て事を……」

( ´_ゝ`)「んー、コレも効かないとなると……おっ?」

(  ω )「……お」

――変化が、起きた。
内藤の身体が、僅かだが震え始めた。
その震えが大きくなり、身体が打ち上げられた魚の様に跳ね、のた打ち回る。


(;。ω゚)「ファ……ホファッ……ホッチャァァァァ……オガァァァァァザァァァァァン!」


救いを求める叫びの後、内藤の身体は、再度沈黙した。

( ´_ゝ`)b「流石は俺の屁、こうかはばつぐんだ!」

(; A )「ひ……人殺しぃ……」

(´<_`;)「……ど、どうする……」

第八話『副題:流石ゴッグだ、何ともなブッ……ダクション……』糸冬


~良い子の必殺技講座第八回~

川 ゚ -゚)「諸君、新年明けましておめでとう」

川 ゚ -゚)「とりあえず『ドクオ・ザ・ドンルック ベッドアンダー』から行ってみようか」

川 ゚ -゚)「直訳するとベッドの下を見るんじゃねェェェ――ッ!だ」

川 ゚ -゚)b「全身から凄みが滲み出る!只それだけだ!」

川 ゚ -゚)「実の所『ジョルジュ・ザ・ドンオープン エンプティボックス』も同じ効果だぞ」

川 ゚ -゚)b「その空箱を開けるんじゃねェェェ――ッ!といった感じだ」

川 ゚ -゚)「『ドクオ・ザ・マザーメモリー』は……本文中で解説されたから省略だ!」

川 ゚ -゚)b「オナヌ中の喘ぎ声をレィディオゥで流された記憶すら序の口だぞ!」

川 ゚ -゚)ノシ「という訳で、次回もSTAND UP TO THE VICTORY!」

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ひちょりまちょめ

Author:ひちょりまちょめ
コテ酉無しです。
でも一話の最後見たらすぐ分かる仕様です。

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