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从 ゚∀从達 は闘争の中でこそ輝くようです  第四話


第二闘争ッ!

『セールッ!其れは女の戦場ッ!~人外魔境変~』

――と云う名の第二闘争最終章開始ッ!
――誰一人動こうとはせず、誰一人階下を覗こうとはしない。
誰一人言葉を口にせず、ただ突き刺さるような視線をハインリッヒに向け続ける。

その視線全てが「お前が確認しろ、人殺し」と、ハインリッヒに告げていた。
もしそれが、たった一人の物であったならば、ハインリッヒも無視する事が出来ただろう。

从 ; Д从「……」

だが、その場にいる者全ての視線ともなれば、無視する事など出来る筈が無い。
逃げる事も、開き直る事も既に不可能。

ハインリッヒは歯の根を鳴らし、小さくその身を震わせる。
尻に残る感触は、糸蒟蒻で首を絞めるかの如く、彼女の心を追い詰めた。

从; д从「あ、あう、う……」

視線から逃れるように、ハインリッヒは一歩後ずさる。
自分の後ろに何があるのかさえ忘れて。

途端、周りの者達の顔が一遍に青褪めるも時既に遅し。

从; д从「う……?」

更に一歩引き下がった彼女の足、その靴裏は何も踏む事無く、身体は重心を崩し、大きく体勢を乱す。
思わず伸ばしたであろうその右手は、何も掴む事無く、ただ空を切る。
重力に引かれたその身体は、抗う術を持たぬまま、連なった直角へと向かう。
、@#。、_@
 (  ノ ゚)「ムッ!」 

J( 'ー`)し「どうかしたのかい?」

そして――音一つ。
音はただ一度。
続く事無く、ただ一度。
、@#。、_@
 (  ノ ゚)「アンタ……屁をこいたね?」 

J(* 'ー`)し「あらやだ、音が出ないように放ったつもりなんだけどねぇ」

その音は、肉と骨の破砕する音にあらず。
血肉と糞の詰まった皮袋の転がる音にあらず。

只一度響いたのは、羽毛布団を叩いたかの様な、柔き音。
常人よりも遥かにふくよかな者が、ハインリッヒを優しく抱き止めたのだ。

川 ^ω^)「ちゃんと後ろを見なきゃ駄目だお」

从 ゚д从「ない……とう?」

笑顔のままハインリッヒを見下ろすのはホライゾ美。
その背には、ハインリッヒに慈しむ様な視線を向ける者一人。

(ЯAR)「まさに危機一髪、と言ったところですか」

ホライゾ美の背中にて悠然と構えるは、気高さを纏う謎の男。
優雅でありながら気障さを感じさせない振る舞い、そして、唇の隙間より覗く白い歯にハインリッヒの胸は高鳴った。

ヽ从*゚∀从ノ 「キュンキュン!キュンキュン!」

胸を高鳴らせたのはハインリッヒだけではない。

ξ* ^o^ ξ* ^o^ ξ* ^o^ ξ「「きゅんきゅん!きゅんきゅん!」」ξ ^o^ *ξ ^o^ *ξ ^o^ *ξ

母者とカーチャンの二人の前に立ち尽くした群集もまた、男に目を奪われ心をときめかせる。

が、それもまた仕方なき事だろう。
その中で彼氏を連れている者は一割にも満たない。

そんな初心なレディの群れが、セクスィー且つ、ミステリアスさを秘めた男に色めき立たぬ訳が無い。
男の底知れぬ魅力と比べれば、男の下腹部にて力なく揺れる稲荷の存在など大した問題ではないのだ。

――否。下腹部にて揺れる稲荷の破廉恥さは欠点にあらず。
其の行為が猥褻物陳列罪に該当するが故に、禁じられた行為であるからこそ、初心なレディ達の心を刺激したのだ。

(ЯAR)シ「ふふ、私も罪な男だ」

男はホライゾ美の背にて、内腿にへばりついた稲荷を調整しつつも優雅に手を振るう。
高貴な生まれなのだろうか、そんなさりげない仕草でさえ気品を感じさせる。

ヾJ(* 'ー`)しシ「素敵ー!」
、@#。、_@
 (  ノ ゚)「……」 

熱狂の渦に包まれた中で、只一人、母者だけが冷静に対象を観察し続ける。
解析が進むと共に呼吸は深く、体内を巡らせた後、丹田へと力を込める形に変化。

そして――巨躯が駆けた。
母者の視線の先には、標的と見据えた謎の男とホライゾ美。
、@#。、_@
 (  ノ ゚)「オォォォォォォォォォォォォォォォッ!」 

僅かな傾きは確かな前傾へと変わる。
緩く曲げられていた左腕は、前方へと伸ばされ鉤型に曲がり、母者の顎を守る。
右腕は大きく折り畳まれ、拳銃のハンマーコックの如く後方へと引かれた。

その突撃は何処までも単純明快。
母者は相手の防御と云う概念ごと破壊せんと、最短距離を駆け抜ける。

ヽ从;゚∀从ノ「キュンキュン!キュン……キュ――――ン!」

( A )「ふむ……やれますか?」

川 ω )「――愚問だお」

謎の男の言葉にホライゾ美は大きく頷く。
そして、片頬を歪めた笑みと共に、ホライゾ美は掌を開いたままの左腕を無造作に突き出した。

直後、まるで圧縮されるかの様にその体躯が縮み、左腕が表面を波打たせる。
そして――

川#゚ω゚)「肥満拳っ!(Himan-Panti)」

歪んだ左腕は放たれた。
圧縮された分の体積を押し出すかの様な、肉の奔流へと姿を変えて。
辛うじて人の手の形を残すそれは大気の壁にぶつかり、形状を更に歪めながら加速。

――ホライゾ美の繰り出す技は常人の肉体には不可能。
だが、冷凍餃子に含まれていた農薬。
それこそが、常識を逸脱するほどの進化を彼女の肉体に促したのだ。
、@#。、_@
 (  ノ ゚)「この程度ォォォォッ!」

母者は迫り来る異形を目にして尚、避けようと云うそぶりすら見せない。
その眼は愚直な程に前しか見てはいない。
、@#。、_@
 (  ノ ゚)「ぬぅん!」

踏み込んだ左足が床に触れ、サンダルを床にめり込ませるほどに強く震脚を踏む。
そして、異形へと向けて掲げた拳が放たれ、衝突。
一度の轟音と共に、母者の拳と腕は八割ほど異形にめり込んだ。

川#゚ω゚)「……」
、@#。、_@
 (  ノ ゚)「……」

が、ホライゾ美の顔に溢れんばかりの闘志は見えど、苦痛の翳りなど微塵も無い。
異形と化した左腕より痛覚が消失しているのか、それとも――

川#゚ω゚)「――掛かったお!」
、@#。、_@
 (  ノ ゚)「むぅっ!?」 

直後、ホライゾ美の異形と化した左腕が絞られ、母者の腕を締め付ける。
母者が腕を抜こうと足掻いた時既に、ホライゾ美は深く腰を落とし、次激の体勢。

川#゚ω゚)「肥満交差拳ッ!(Himan-Kurosu)」

从;゚∀从「うわだっ!」

本命であろう右腕は、ハインリッヒを巻き込み引っ掛けて尚、勢いを衰えさせる事無く、足掻き続ける母者へと突き進む。
更に右腕は残像を作り出す程にうねり――

川#゚ω゚)「……あ」

(ЯAR)「あ」

ξ ^o^ ξ ^o^ ξ;゚∀从「「びゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」ξ ^o^ ξ ^o^ ξ ^o^ ξ

軌道を乱した右腕は、無関係な人々や商品棚を薙ぎ倒し始めた。

川#゚ω゚)「クッ……鎮まれ右手よッ……ッ!」

得たばかりの力であるが故に、制御が完璧ではないのだろう。
ホライゾ美が幾ら念じようとも右手はのた打ち回り、数十人を一斉になぎ倒す。

ξ ^o^ ξ ^o^ ξ ;∀从「「ひぎぃぃぃぃぃぃ!」」ξ ^o^ ξ ^o^ ξ ^o^ ξ
、@#。、_@
 (; ノ ゚)「ぐっ……ぬぅぅぅぅぅっ!」

さすがの母者も眼前の光景に肝を冷やしたか、肉の枷から逃れんと、狂った様に拳打を叩き込む。
それが効果無しと見るや、貫手、裸足の爪先蹴りと、一点を穿ち貫かんと矢継ぎ早に繰り出す。
だが、肉の枷は全ての衝撃を容易く吸収し、母者の右腕全体を更に締め上げる。

歯の根の軋む苦痛。それを堪えながら母者は考える。
自身の最高の一撃ならば、肉の枷は穿てるだろうか、と。

母者は頭を振るう。答えは否。
速度を加算した初撃ですら、暖簾を腕押ししたかの様な、微塵の手応えも覚えぬ感触だった。
体勢は不安定なれど、貫手、爪先蹴りと云う一点突破ですら手応えが存在しなかった。

ξ ^o^ ξ ^o^ ξ;゚∀从「「ひぎぃぃぃぃぃ!」」ξ ^o^ ξ ^o^ ξ ^o^ ξ

母者が自問自答する間も荒れ狂う異形の被害は広がり続ける。
ある者は逃げるより先に薙ぎ倒され、這い蹲っていた者は叩き潰された。
耐える事無く響き続ける悲鳴と異音。

J(*'[(○]「瑞々しい若い肢体……たまらないわぁ……」

(ЯAR)「ふふ、伊達に毎日懸垂もどきはしておりませんよ」

更にはアクロバティックに宙を舞うカーチャンのシャッター音。
この場に在る者の理性を削ぎ落とすような、歪な不協和音の中で母者は、
、@# 、_@
 (  ノ )「……ふぅ」

只一度息を吐くと共に、その身から力を抜いた。

傍からすればその姿は諦めにも見えた事だろう。
だが違う。母者の目には諦めなど存在していない。

だらりと垂れ下がった左腕が振り子の様に揺れる。
関節を解きほぐす様に、その左腕を別物へと変質させるかの様に。
そして、
、@#。、_@
 (  ノ ゚)「フッ!」

鋭い呼気と共に、左腕の輪郭がぶれた。同時に、フロアの喧騒をかき消すほどの破裂音。
母者の掌が、右腕を包む異形を、大気の壁を打ち破るほどの速度で叩いたのだ。
、@#。、_@
 (  ノ ゚)「……どうだ」

川 ω )「……ゥゥゥゥゥッ」

呟く母者が次撃を放たんと構えるより先に、異形が震え始める。
震えは次第にその大元へと伝播。

川#;ω;)「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

ホライゾ美の身が仰け反り、声ならぬ悲鳴が上がる。
それと共に、砂の造形物が波に打たれて崩れるように、異形の形が乱れた。

、@#。、_@
 (  ノ ゚)「ッ!」

母者はその隙を衝いて腕を引き抜き、安全圏であろう距離まで一気に離脱。
が、その顔から闘志は消え、浮かべた表情には僅かな安堵も無い。

拉げ、二つほど関節の増えた右腕。
大気の壁を破るほどの速度を出した代償に、内出血でグローブの様に膨らんだ左手。
数週間は使い物にならぬであろう両腕の痛みすら忘れ、母者はただ、前を見つめていた。

――母者はまごう事なき強者であった。
実戦の中で肉体を研鑽し、精神を研ぎ澄まし、功夫を重ね続けた強者であった。

が、それは人と云う領域内に於いての話。
喩え、人の中で最強であったとしても、生物として最強ではないのだ。
、@#。、_@
 (; ノ ゚)「化け物め……」

脂汗を拭わぬままに呟かれたその言葉は、恐怖か、それとも畏怖の表れか。

、@#。、_@
 (; ノ ゚)「アタシもまだ未熟って事かねぇ……」

どちらも、否であろう。
この時の母者の顔には、確かなる笑みが刻まれていたのだから。
、@#_、_@
 (  ノ`)「ほら、巻き込まれない内に帰るよ」 

J(*'[(○]「待って母者さん、あと一枚だけ!」

(ЯAR)「ふふ、では折角ですからツーショットなんていかがですか?」

J( *'ー`)し「ホントにいいの?じゃあお願いしちゃおうかしら!」
、@#_、_@
 (  [(○]「仕方ないねぇ、ハイ、チーズ」 

パシャッ

[ωJ 'ー`)し]

――20XX年夏、栗花香立ついい男と――

~~~

(;ФωФ)「なになに……左を見ろ、と。ふんぬっ!」

個室にて全裸で唸り続けるロマネスク。
彼はセール会場の壮絶な状況を未だ知らない。

(;ФωФ)「つぎは、右、か……ぬふぅ!」

ロマネスクは大便時に邪魔が入る事を何よりも嫌う男なのだ。
故に、このデパートには彼専用の便所が存在し、そこに彼以外の人間は何人たりとも侵入が許される事は無い。

(;ФωФ)「そして後ろ、と……おらっしゃぁ!」

五重の隔壁にて完全防音の施されたトイレット。
その狭い密室は、我が家と同じくらいに落ち着くことの出来る彼の安住の地(ホーリーランド)であった。

(;ФωФ)「次は上k」

そんな彼の聖地(ホーリーランド)も、建物自体を揺るがす轟音を遮断できる筈が無かった。

(;ФωФ)「な、何であるか……ぁふぅ」

上階から響いた突然の振動に、ロマネスクの剥き出しなった陰嚢が縮こまり、そのついでに放屁一発。
便秘一週間目の腸内より放たれたメタンガスは、熟成された、深みのある香りを狭き個室に満たす。

(;ФωФ)「うわっ!くさっ!脳に来たのである!」

身悶えるロマネスクの挙動は、まるで胡蝶の羽の動きのように軽やか。
洋式便器と云う舞台で身を捩る様は、個よりも全を優先する社会の中で、敢えて自身の個性を表現するかの様。
頭を抱えたまま静と動を極端に繰り返す行為は、社会の歯車である事の息苦しさを表している違いない。

そして、涙目のまま高く伸ばされた手は、天すらも掴まんと云う野望と、自身の業に対する救いを。
更には、ロマネスクが全裸であると云う事、それは剥き出しの自分自身の弱さを誰かに知って欲しいという願いを表しているのだろう。

ヾ(;ФωФ)シ「はっ!わっ!わっ!わっ!わっ!」

ロマネスクは一人の観客も存在しない個室の中で舞い踊り続ける。
動く度に汗の雫が七色の飛沫となり、内壁を濡らす。
それは脳を焦がさんばかりの芳香と相まって、現実と非現実の境界をぼかす。

その踊りはある種の奇跡の体現と言っても過言ではないだろう。
もし見る者がいたならば、その者は世界の輪郭を見失っていただろう。
世界の輪郭の脆さを、自身と云う存在の輪郭の脆弱さを思い知る事になっていただろう。

敢えて言うならば混沌。
曖昧極まりない概念を、この世、と云う概念の誕生の瞬間をその身で表現しているのだ。
が、ロマネスクの尻は更なる混沌の深みへと身を墜とす。

(∩;ФωФ)∩「そんなっ!五十三もの皺が一瞬でっ!?」

久々には捻り出されようとしている混沌の権化、『ウン・コー』の硬度が余りに高過ぎたのだ。
菊の皺が一瞬で伸びてしまうと事態など、彼は一度たりとも体験した事は無い。
故に、ロマネスクの括約筋に動きを阻害された『ウン・コー』はシャイさを強要された。

菊門より顔を出しては引き、を幾度と無く繰り返す。
『ウン・コ-』が顔を出すたびにロマネスクの顔は恐怖に引き攣り、膝の間へと沈みゆく。
その様はまるで、底なし沼に嵌り、悶え、足掻く者の様。

(;∩ФωФ)∩「ヤック・デカルチャー!」 デカルチャー!>∩v(-_ -`∩|

ロマネスクは気付いている。
混沌権化『ウン・コー』をこのまま排泄しようものなら、排泄菊孔『アナ・ルー』が限界を超えてしまう事を。
自身が、痔主――否、大痔主と成り果ててしまう事を。

その事実はロマネスク、いや、全人類にとって恐怖でしかない。
家族団欒の外食で、ただ一人自前のクッションを持参する羽目になってしまうのだ。

排泄の度に苦痛に慄かなければならなくなってしまうのだ。
お湯を溜めたバケツにて排泄する羽目になってしまうやも知れぬのだ。
自分で上手く薬を塗れず、嫁にお願いしなければならなくなるかもしれないのだ。

塗ってもらう姿を娘が見たら何と思うだろうか。
間違いなく失望されるだろう。
変態呼ばわりされてしまうかもしれない。

自身が入った後の風呂に入るのを、娘が物凄く嫌がるようになるかもしれない。
それどころか、大痔主の父親なんて嫌だ、と家出してしまうかもしれない。

(;ФωФ)「うぅっ、あの時嫁の提案を受け入れていれば……コレは回避できていたのかッ!?」

苦痛に苛むロマネスクの脳裏に浮かんだのは一つの記憶。

―――――――
「しゅー」
lw´- _-ノv 旦那、たまには立場を入れ替わってみないか?

( ФωФ)「立場、であるか?」

lw´- _-ノv そう、主に夜の。
「(・)(・)」
(*ФωФ)「それはつまり……き、騎上位とかであるか?」

lw´- _-ノv いんや、挿される側になれと云うことだ。「そのゴリゴリした尻を出せと云うことだ」

(;ФωФ)「い、嫌である!そこは捻じ込むところじゃないのである!」

―――――――

       ○
     。
(;ФωФ)「無いッ!断じて無いッ!」

発狂寸前の精神状態にまで至り、ロマネスクは我武者羅に頭を振るう。
故に、ロマネスクは気付かない。個室上方の隙間より覗く嫁の顔を。

lw´- _「(○」v ふふ、旦那のあられもない姿ゲット。

これもまた、愛の形なのだろう。
多少歪ではあるが。

~~~

――有象無象の全てが自身の敵であるかの様に。
ありとあらゆる衝動を怨嗟に変えて、それに身を任せたように。

がむしゃらに暴れ狂うそれ。
それはもう、人、と呼べる存在ではない。

長大な蝕腕と化した両の腕はハインリッヒを引っ掛けたまま、大蛇の如くのた打ち回る。
背より幾十、幾百も伸びた触手は無作為に近場の者を絡め採る。

目に光は無く、其処に湛えられるは澱んだドブ水の色。
うわ言の様に何かを繰り返す口から吹き出した悪臭は、大気の色を硫黄色に変える。

ただひたすらに破砕の音は鳴り響く。
その重厚な響きは、やがて一人の乙女を目覚めさせた。

ξ´つω-`)ξ「ん……」

乙女は霞掛かった意識のまま、眼を擦りつつ辺りを見回す。
そして、視界の端に映ったギ子の元へと駆け寄るより先に、

川#゚ω゚)「えんだぁぁぁぁぁぁぁっ!うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

从 ;∀从「いやぁぁぁぁっ!おかぁぁぁぁさぁぁぁぁん!」

ξ´-ω・`)ξ「んー」

川#゚ω゚)「ゆぅのぉぉぉぉぉうぇんらびゅぅぅぅぅぅぅ!うぅぅあぁぁぁぁぁ!」

从 ;Д从「こわいよぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」

ξ;´-ω・`)ξ「……」

この光景は夢ではないかと乙女は考えた。
が、尻の痛みが現実である事を思い知らせ、否応なく意識を覚醒させる。

ξ;´・ω・`)ξ「なんてことなの……」

そして乙女は立ち竦む。
乙女が感じたのは自身の無力さと、それを認めなければならぬと云う歯痒さ。

尻の痛みなど言い訳にすらならない。
友が囚われているというのに動く事すら出来ず、眼を逸らす事すら出来ないと云う事実。

ξ#´;ω;`)ξ「ぐうぅっ……」

何も出来ないと云う悔しさは、乙女の涙腺を決壊させた。
このままでいれば、間違いなく囚われのハインリッヒは叩きつけられ無残な姿となるだろう。
それなのに――

川#゚ω゚)「うぇぇぇぇぇぇっつうぇぇぇぇぇぇぇ!らびゅぅぅぅぅぅぅ!」

从 ;Д从「だれかっ!だれかたすけてぇぇぇぇぇぇっ!」

ξ*´゚ω゚`)ξ「ホウっ!?」

――乙女は一瞬を見逃さなかった。
風圧に捲れたジャージより覗いた、ハインリッヒのプニプニとした腹。
其れは一瞬でありながら、乙女の網膜に強く焼きついた。

――それに触れたい。
そっと腹に触れた後、意地悪な一言でハインリッヒの頬を羞恥に染めたい。
乙女は心から思った。強く、渇望した。

ノハミ Д )⌒「……」

ξ´゚ω゚`)ξ「ギ子ちゃん……私、行きますわ」

乙女は未だ立ち尽くしたままのギ子をそっと寝かせ、そのついでに乳を一揉み。
鼻腔より流れ落ちる一条の鮮血は、これより行わんとする、特攻に等しき行為に対する昂り故だろうか。

ξ´゚ω゚`)ξ「友の為に――いざっ!ヒアウィッゴゥ!ハッハァー!」

そして――乙女は走り出す。
深き業故に、自身の歪な欲求を叶える為に。

ξ#´゚ω゚`)ξ「今月のGISIAN特集ッ――」

駆け抜ける乙女の尻から断続的に吹き出る血流は、まるでバックファイア。
赤き血潮をたなびかせる様はまさに血風。

ξ#´゚ω゚`)ξ「――モテカワ愛されガールの夏タイプッ!例えばこんな虎眼Styleッ!」

乙女が、跳んだ。
翻り、はためくスカートはまるで猛禽の翼。
振り撒かれる血霧を纏った様は、死を呼ぶ凶鳥の如く。
そして――肩に担ぐは残骸より拾い上げたスチールパイプ。

从 ;Д从「うわぁぁぁぁぁん!」

川#゚ω゚)「ッ!」

化け物が咄嗟に左腕を振り上げる。

ξ#´゚ω゚`)ξ「――フッ!」

が、間合いの外であった筈の化け物の左腕は加速しきるより先に大きく軌道を逸らした。

ξ#´゚ω゚`)ξ「虎眼Style中目録――ナ・ガ・レ☆」

横薙ぎに振り抜いた体勢の乙女が掴むパイプ。
それが掌中にて下端まで滑り、届かぬはずの化け物の一撃をあらぬ方向へと弾き飛ばしたのだ。

ξ#´゚ω゚`)ξ「ハイン、今助けるわ!ヘルプユーなのよ!」

从 ;Д从「ふぇっ……しょぼぉー」

ξ*´゚ω゚`)ξ「ふふっ……その顔、涙声、そそるわぁ……」

更なる興奮は乙女の鼓動を強め、尻から迸る奔流が呼応。
推進力を得た乙女の身体は加速し、宙空にて翻る。

ξ#´゚ω゚`)ξ「フゥゥゥゥゥゥ!今月特集フクロとじッ!」

乙女が化け物に背を向けたは只一瞬。
その間に握りは五指から人差し指と中指の二指へと変化。
そして、逆の手はパイプの先端を万力の如く締め付け――

ξ#´゚ω゚`)ξ「虎眼Styleしーくれっと――しゅーてぃんぐ すたー☆」

――凛とした声と共に、枷は解かれた。

その一閃は眼にも留まらぬ、残像すら残さぬ速度。
だが、その速度と威力とは裏腹に、恐ろしく静か。

空を裂く音なく、ただ、衣が風に揺らめいた音のみ。
巨大な肉に触れて尚、脂と体液をパイプに絡みつかせて尚、音は無く。
豆腐にゆるりと剃刀を沈ませたとしても、こうはいかないだろう。

何の抵抗も、手応えも無く、パイプは肉を抜ける。
並みならぬ速度、それは丸みを帯びた鈍器すら刃へと変貌させるのだ。

そして次の瞬間、

川 ゚ω゚)「――」

从 ;Д从「あ――」

化け物は喪失感を覚え、囚われの身であったハインリッヒは浮遊感を覚えた。
化け物は、斬撃を受けたと云う事実を知覚出来なかっただろう。
ハインリッヒの涙で曇った眼には、この一瞬の出来事は何も映ってはいなかっただろう。

(ЯAR)「……」

ただひとり、謎の男だけは刹那の瞬間を捉えていた。
そして、肉のずれる音が鳴ると同時に、

(ЯAR)「……むっ!」

その身は駆け出していた。
向かう先は落下するハインリッヒ。

从 ;д从「ちょっ、えっ、うわぁぁぁん!」

( ノЯAR)ノ「とうっ!」

謎の男がハインリッヒの落下地点に向けて飛ぶ。
が、その上に影。

ξ#ノ´゚ω゚`)ξノ「邪魔ァ!」

(*ЯAR)「私を踏み台にしただとっ!?」

川#ノ゚ -゚)ノ 「私もいるぞっ!」

(*ЯAR)「また、ですと!?」

ノハ,,ノ゚Д゚)ノ⌒「とあー!」

(*ЯAR)「ふおっ!?」

lwノ´- _-ノノてややー\「´-_ -`\w」

(*ЯAR)「人妻ッ!」

川ノ ゚ω゚)ノ「そいやっさ!」

(;ЯAR)「ぴっつあ!」

――二度、床が鳴った。
その音は、ハインリッヒ、そして謎の男の意識を切り離す音であった。


~~~


从 -д从「あう……うぅ……あれっ?」

――眼を覚ましたハインリッヒが最初に目にしたのは見知らぬ、真っ白な天井だった。
そして、その傍らには、
@@@
@@゚ -゚)@ 「ようやく起きましたね」

少々髪形の変わったクーがいた。

从;゚∀从 「あれ、え……クー先ぱ、イタタタ」
 @@@
@@*゚ ー゚)@ 「頭を強く打ってますし、そのまま寝ていた方が宜しいかと」

もう貴方一人の身体ではないのですから、と続けながら、クーはハインリッヒの頬を優しく撫でる。
ハインリッヒは背中に寒いものが走るのを感じたが、それを無視する事にした。

从;゚∀从「あの、その頭……イメチェンですか?」
@@@
@@゚ -゚)@ 「いえ、ちょっと逃走の際に使用した煙玉が暴発しまして」

从;゚∀从「はぁ……そういえば……いや、いいです……」
@@@
@@゚ -゚)@ 「?」

首を傾げるクーをよそに、ハインリッヒは再び天井に視線を向ける。
今日の出来事はきっと気絶していた間に見ていた悪い夢だったのだろう。
そう思う事にしながら瞼を閉じ――

从;゚∀从「……あれ?」

――何とも言い難い違和に、再び瞼を開いた。
そして恐る恐る布団を捲り、

从;゚ 3从「……あるぇー?」
@@@
@@゚ -゚)@b 「ボロボロになったから脱がせました」

从;゚∀从「……え?」
 @@@
@@*゚ -゚)@b 「脱がせた見た触った」

从 д从「……」
 @@@
@@*゚∀゚)@b 「で、食べてよろしいでしょうか?」

从 д从「……めっ」

ハインリッヒは三度天井を仰ぎ、ほぅ、と吐息を漏らす。
そして、枕を涙で濡らしたのだった。


~~~


ξ#´゚ω゚`)ξ「フゥゥゥゥゥッ!」

――群の中を駆けるショボ代が携えるは、一本の長大なスチールパイプ。
腰溜めのまま駆け抜けるが故に、先端は床を擦り火花を散らす。

ξ#´゚ω゚`)ξ「フゥゥゥゥゥッ!」

――擦れ違い様の一閃は、その苛烈なる勢いは塵芥をまるで吹雪の如く巻き上げる。
返すパイプは跳ね上がり、三日月の如き軌跡を残す。
そして、更なる閃きは血華の大輪を虚空に描く。

――其処から身を屈めながら一転、そして跳ね上がりつつ二転。
更には真っ向の相手に唐竹割を繰り出した後、転。
斬撃は触れた存在を千々に刻み、

ξ#´゚ω゚`)ξ「ハァァァァァァァッ!」

裂帛の気合と共に放たれた更なる転、しゅーてぃんぐ すたー☆が、それを更なる襲撃者と共に微塵に散らした。


ノハ#ミ゚Д゚)⌒「せいっ!」

――ギ子の双掌が真芯を打ち抜く。
対手の体勢が崩れるや否や、突き出された双掌は別たれ左右の襲撃者を打つ。
だが、襲い掛かる者の数は弾き飛ばした者よりも遥かに多い。

ノハ#ミ゚Д゚)⌒「んーと……」

――それでも尚、ギ子はたじろぐ事無く周囲を見据え、ゆるり、と腰を落とす。

ノハ#ミ゚Д゚)⌒「せいやっ!」

――其処から繰り出されたのは、矢継ぎ早に繰り出される拳、肘、踵、膝、足甲。
その一撃一撃が死点を穿ち、存在を物へと変える。


「∩lw´- _-ノvつ」ふふ、何事も経験経験

――シューが携えるは一対の鉤棍。
呆、と突っ立っている様にしか見えないが、その周囲に敵は無く、其処だけは平穏なる時が流れる。

――やがて、彼女は思い出したかの様に足を踏み出した。
敵の只中にその身を置いているにもかかわらず、その歩み、まるで歩き慣れた散歩道を歩むが如く緩やか。

「∩lw´- _-ノvつ」――鉤棍歩法

――そして、響いたのは幾重もの快音。
不可視の一撃を受けた者は例外無く倒れ伏し、只輪郭を崩すのみであった。


彼女らが相対する存在は数多。
ある者は巨大な翼を持ち、またある者は半人半獣の肉体を持つ。
多種多様の異様を誇り、例外なく女性物の衣服を纏う姿は人にあらず。

そして、

ξ#´゚ω゚`)ξ「ギ子ちゃん、まだ大丈夫ッ!?」

ノハ#ミ゚Д゚)⌒「おうっ!おばちゃんは?」

「∩lw´- _-ノvつ」ふふ、マダムライスと呼びたまえ

三者の視線の先、異形らの最奥に構えるは、

川  ^ ω ^ )「ふふっ、このホライゾ美を倒さねば平和は訪れぬお」

魔王、と呼ばれるべきであろう威圧を備えたホライゾ美。


――誰が知ろう、 苦痛に悶えたロマネスクの奇妙な挙動。
其れが、外法の召喚術と通じるものだったのだなどと。

――ハインリッヒは幸運だった。
戦場は既に、人知の及ばぬ領域と化していたのだから。

(;∩ФωФ)∩「ゆた、か、ななーがれ、モルーダ……ウッ……切れたかも、知れぬ……」

第二闘争完結ッ!

lw´- _-ノv何も無かったかのように……えーと、だいたい第三闘争らへんに続くらしいよ



lw´- _-ノv……あってるよね?



「 . lwメ´- _-ノvbd(゚- ゚@@.」 

――200X年 大仕事終えた後に家族集合――

川 ゚ -゚) 「あれ、父様は?」

lw´- _-ノv ホラ、よく見てごらん

「→ . lwメ´- _-ノvbd(゚- ゚@@」 

.拡大図「( ФωФ)」

川 ゚ -゚)「なるほどなるほど。ちゃんといますね」

「w´- _」-ノv だろう?

川 ゚ -゚)「……あれ?」

lw´- _-ノv どうかしたかい?

川 ゚ -゚)「……これは、なんでしょう」

「 . lwメ´- _-ノvbd(゚- ゚@@.←」 

lw´- _-ノv「……なんだろう」ね

川 ゚ -゚)「何なのでしょうね……」


拡大図「(メメメメAメメメメ)」

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コテ酉無しです。
でも一話の最後見たらすぐ分かる仕様です。

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