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どくおとぼくのようです

序『僕は忘れたのだ。教室に宿題を』


(´・ω・`) 「……今日は、冷えるな」

鳥肌の立った皮膚を撫でながら、僕はそんな言葉を呟いた。
携帯を開いて時間を確かめれば、時刻は既に六時を過ぎようとしている。

部活もとうに終わり、喧騒も人の気配も校舎からは消えてしまっていた。
薄暗く、人気のなくなった校舎の雰囲気は、何と言うか、独特の雰囲気がある。

(´・ω・`) 「こういうのは、嫌いじゃない」

言葉の通り、僕は少しばかり寂しさを感じるこの雰囲気を気に入っていた。
どういう所が好きか、と聞かれれば、在るべき音がなく、小さな音さえ良く響くところ、とでも答えるだろう。
それとはまた別の理由も在るのだが。

(´・ω・`)「こんな日はお汁粉のホットが飲みたくなるよね」

反吐が出そうなほどに甘い奴が良い。欲を出せば餅入りがいいな。
ああ、そういえば少しばかり遠回りになるが、『究極汁粉~お前の甘さで宇宙がヤバイ~』を置いているコンビニがあったな。
帰りはそこに寄って帰ろう。うん、そうしよう。

そんな事を考えながら教室のドアを開け、

(  )

(´・ω・`) 「         」

最初に目に付いたそれが何なのか、理解出来なかった。
それが何をしているのかを理解する事が出来なかった。

(  )
  _, _
( ・ω・)

いや、訂正しよう。
それが何かと問われれば、僕は全裸と思われる不審者の後姿と答えるだろう。
その不審者が何を為しているのかと問われれば、席に座っていると答えるだろう。

しかし、何の為に全裸であるのかと問われれば、僕は明確な答えを持ち合わせてはいない。
僕の予想ではと云う前置きが許されるなら、僕は性的欲求を満たす為ではないかと答えるだろう。

だが、それはあくまで僕の予想であり、答えではない。
全裸のまま椅子に鎮座するその様は、間違いなく変態だ。
それは九分九厘正解だろう。

だからこそ、分からない。
矮小な一般人である僕には、変態の思考など理解出来ないのだから。

傍から見れば椅子に座っているだけの行為。
しかし彼からしてみればそれは性欲を満たす行為などではなく、崇高な行為なのかもしれない。

(´・ω・`) 「……」

好奇心が、鎌首を擡げた。
彼が気付くまで、観察し続けよう。
そんな思いが僕を支配した。

(  )

(´・ω・`)

しかし、彼は一分経てども十分経てども一言も発さず、微動だにしない。
窓の外に目を向ければ、日は既に沈み、その残光もまた弱まっていた。

――ああ、もうすぐ夜になる。

そんな言葉を口の中で呟きながら、僕は自分の腹にそっと手を当てた。
手の平に、ぎゅるり、ぎゅるり、と不吉な動きをしている内臓の感触が嫌というほど伝わる。

若さ故の過ち――だれもいない空間が僕を狂わせた。
そうでなければ誰が吐息が白くなるほどの寒い中で――

(;´・ω・`)「――ッ!」

――腹に生まれたのは一つの意思。
狂気に満たされたそれは僕の意思など関係なしに暴れ狂う。

腹を押さえた所で無駄である事は理解していた。
それでも、僕は必死で腹を押さえ続け、体内で起こった反逆を鎮圧しようと足掻いた。
他の事を思う余裕が無かった。と言うべきなのかもしれない。

:(;´゚ω゚`) :

手遅れであると知って尚、僕は腹を押さえ続けた。
万に一つ、億に一つであるかも知れぬ奇跡を信じ――


ブゥルァァァァァァン!
ブルスコホァァァァァァァァン!


――現実は、無情だった。
いや、情けを与えてくれたのかもしれない。
実は、出なかったのだから。

僕の尻は、獣が如き咆哮を上げた。
穴に指を這わせれば、ぬめりを帯びた感触。
視線を落とし指を持ち上げてみれば、その先端には纏わり着くのは鮮やかな紅。

:(´ ω `) :

思考が追いつかずとも、身体と本能が理解した。
今この時を以って――僕の尻は、紛争地帯に指定されてしまったのだと。

絶望が心を侵し、感覚を鈍らせる。
一瞬前まで肌寒さを感じていたと云うのに、今はそれすらも感じない。

だから、

「へぇ、アンタも全裸なんだ」

その言葉に反応する事が出来なかった。
彼が目の前に立っている事に気付くのが遅れた。

('A`)「奇遇だね。俺も全裸なんだ」

(´゚ω゚`)「……」

('A`)「えっと、君はこのクラスの人なのかな?」

その言葉に、僕はただ一度だけ頷く。
声の震えすら尻に響くのではないかという恐れから、息すら漏らさず頷いた。

('A`)「そっか、俺はドクオ。明日からここのクラスでお世話になるんだ」

(´゚ω゚`)「……」

ドクオと名乗った不審者は僕へと向け、言葉を吐き続ける。
しかし、極限状態に在る僕の耳はそれを連続した音としか捉えてはいない。

だからだろう。

('A`)「こんな格好で言うのもなんだけど、明日からよろしく」

(´゚ω゚`) 「……」

僕は、差し出されたドクオの右手を躊躇いなく握り返した。
その行為の意味を考えもせず。

彼の手は、暖かかった。
彼は全裸なのに、ぬる暖かかったんだ。

序『僕らは出会ったんだ。雪が降りそうなくらい寒い日の教室で』




その一『僕は疑っていたのだ。昨日の彼の言葉を』

(´・ω・`) 「……今日からここで世話になるとか言ってたけど……本当かなぁ」
  _
( ゚∀゚)「おいおいショボン、朝っぱら溜息なんぞ吐いてんじゃねぇよ」

(´・ω・`) 「いいだろ別に」
  _
( ゚∀゚)「よくねえよ。隣の席の俺まで一緒にネガティブな気分になっちまう」

(´・ω・`) 「心狭いって言われない?」
  _
( ゚∀゚)「お前と顔合わせる度言われて(*^ω^)「みんな!外見るお!パトカー来てるお!」

(´・ω・`) 「パトカーねぇ……」
  _
( ゚∀゚)「何で俺の顔見るの?何で俺の後ろ取るの?これってパロスペシャル?」

(´・ω・`) 「犯人確保!」
  _
( ///)「やだっ……皆が見て(*^ω^)「おっ?誰か出て……おぉ?」

(´・ω・`) 「おーい内藤君、どうかしたのー?」

(;^ω^)「何か、その……」
  _
( ///)「皆の前でパロスペシャルだなんて恥ずかしいよぉ……」

(´・ω・`) 「ごめん聞こえない」

(;^ω^)「ああもう、来た方が早いお!」

(´・ω・`) 「仕方ないなぁ…………ほらっキリキリ歩け」
  _
( ///)「ああっ……分かったから腕捻っちゃらめぇー!」

('A`)

ヾヽ('∀`)ノシ

(;^ω^)「こっちに手ぇ振ってるお……」

(;´・ω・`) (クッ……なんてクレイジーな奴だ!)
  _
( ///)「恥ずかしいけどショボンがしたいなら……ロメロスペシャル、してもいいよ?」

その一『僕は見たのだ。手に合わせて揺れる玉袋を』




その二『僕は誤解していたのだ。彼と云う人間を』

( ´∀`) 「皆ー、席に着くモナー。そんでもってドクオ君は教壇の横モナ」

('A`)「……」

( ^ω^)(……乳首を手で隠すくらいなら下も……挟んでやがるお!)
  _
(; ゚∀゚)(全裸で登校とか……こいつは変態なんてモンじゃねぇ……)

(´・ω・`) (何で足がツルツルになってるんだよ……昨日はモジャッてたじゃないか)

( ´∀`) 「ハイみんな注目するモナ。じゃ、自己紹介宜しくモナ」

('A`)「独緒ドクオです。皆さん宜しくお願いします」

( ´∀`) 「それじゃ、今日のHRはドクオ君への質問タイムモナ。質問ある人は挙手するモナ」

(;^Д^)(質問とか……迂闊な事言えねえだろ……)

('、`;川(……誰か、状況を打開できる人はいないの……?)

( ´∀`) 「ほらほらー、時間は待っちゃくれないモナよー?」

川 ゚ -゚) 「先生、質問をよろしいでしょうか」

( ´∀`) 「おk」

川 ゚ -゚) 「では……ドクオ君」

('A`)「はい」

( ^ω^)(委員長……ああ、駄目だな……)
  _
( ゚∀゚)(キレ者と評判の委員長か…………嫌な予感しかしねえ)

(´・ω・`)(ああ、これは終わったな)

川 ゚ -゚) 「君はどうして全裸なのかな。寒くないのかい?」
  _
( ゚∀゚) ^ω^)´・ω・)(やっぱりか……)(^Д^('、`*川

('A`)「寒いかと聞かれれば寒いよ。全裸だしね」

川 ゚ -゚) 「ならば何故服を着ないんだ?」

('A`)「服を買うお金も充てなきゃ、学費が足りなかったんだ。あんま、裕福じゃないから」

川 ゚ -゚) 「……失礼な事を聞いてしまったな。すまない」

('A`)「気にしないで。慣れてるから」

( ;ω;)「くっ……泣かせやがるお……」
  _
( ;∀;)「畜生……只の変態だと思ってたらそんな事情があったなんて……」

(´・ω・`) 「……」

その二『それでも僕は思うのだ。彼はまごうことなき変態だと』





その三『僕は知っていたのだ。彼女がこういう人間である事を』

川 ゚ -゚) 「お詫びと云っては何だが…………このペンキャップを受け取ってほしい」

('A`)「えっ……でも俺、それはめるペンとか持ってないし……」

川 ゚ -゚) 「何を言ってるんだね君は。そんな大事な部分を丸出しでは冷えるだろう」

('A`)「えっ」

川 ゚ -゚) 「恥ずかしながらウチもかなりの貧乏でな。この程度の物しか……」

('A`)

(;A;)ブワッ
  _
( ゚∀゚)「ククッ……出たぜ委員長の天然ドS……」

( ^ω^)「アレで悪意が無いってんだから恐ろしいお……」

( ^Д^) 「クカカッwwwwあの程度の洗礼で泣き出すようじゃ、高が知れてるなwwww」

( ´∀`) 「さぁて、こいつは何日持つモナかね……モナッモナッモナッ」

(´・ω・`)「いいや――まだ分からんぞ」

('、`*川「……なるほどね」

( ^Д^) 「……なに?」

(´・ω・`) 「良く見てみな……」

(;A;)「生まれて初めて……女の子からプレゼントをもらった……」

川 ゚ -゚) 「大げさだな、君は」

(つA∩)ゴシゴシ

(*'∀`)「今はまだハマらないかもしれないけれど、いつの日かきっとハメれるようになって見せるよ!」

川 ゚ -゚) 「そんなに喜んでくれるなら、私もあげた甲斐が有ったというものだ。大事に使ってくれよ」

( ^ω^)「なぁにぃ!」
  _
( ゚∀゚)「こいつも天然かっ!」

( ´∀`)「こいつは面白くなってきたモナ……」

('、`*川(いつまでこのノリ続ければいいんだろ……)

その三『僕は気付いたのだ。ドクオがペンキャップを尻に仕舞うのを』





その四『彼は消えたのだ。皆が憩う昼食時に』

( ^ω^)「あれ、ドクオ君がいないお」

(´・ω・`) 「本当だね。さっきまでいた筈だけど……」

( ^ω^)「一緒にご飯食べようと思ったら……」
  _
( ゚∀゚)「ん、ドクオなら何か包み持ってトイレの方行ってたぞ」

( ^ω^)「まさか、便所飯かお……」

(´・ω・`) 「まだ馴染めてないみたいだったしねぇ……」
  _
( ゚∀゚)「……行ってみるか」


~~~


( ^ω^)「いた……お?」
  _
( ゚∀゚)「ドクオー、一緒に飯……」

(´・ω・`) 「二人とも……えー」

('A`)「あれ、君達は……」モシャモシャ

( ^ω^)「あー、うん……」
  _
( ゚∀゚)「なぁ、ドクオ……」

('A`)「なんだい?」モシャモシャ

(´・ω・`)「ドア全開で便所飯とか何処のツワモノだよ」

('A`)「いや、ドア閉めたら臭いがこもるじゃないか」モシャモシャ

( ^ω^)「ならせめて屋上とか食堂とかで食えお……」

('A`)「こんな格好だし、流石に人の集まるところは……ねぇ……」モシャモシャ
  _
( ゚∀゚)「……というかドクオ、お前が食ってるそれ何?」

('A`)「えーと……藁?意外とうまいよ」モシャモシャ

(´・ω・`) 「内藤君。これで……」

( ^ω^)「うん、ちょっとパン買ってくるお」

その四『僕は知ったのだ。彼が反芻を出来ると云う事実を』



その五『僕は思うのだ。思いやりの心は大切なのだと』

(´・ω・`) 「はぁ……次は体育か……」

( ^Д^) 「体育いいじゃん体育wwww俺体育好きよwwwww」
  _
( ゚∀゚)「俺も体育好きだぜwwww」

(´・ω・`) 「君らは運動神経がいいからそんな事が……あ、ドクオ君はジャージどうするんだろ」
  _
( ゚∀゚)「ん、あー、全裸じゃね?」

( ^Д^) 「まぁ、貸してくれる知り合いも( ^ω^)「うっひょwwwwwさっびーおwwwwww」

('A`)「な、内藤君……ほんとにいいのかい?」

( ^ω^)「べつにジャージの上くらいなくても、ボクには脂肪が有るから大丈夫だお!」
  _
( ゚∀゚)「なん、だと……」

( ^Д^) 「……」

(´・ω・`) 「あれ、プギャー君?」

( ^Д^) 「…………おい、ドクオ」

('A`)「プギャー君……で合ってるよね、どうかしたの?」

( ^Д^) 「素足でグラウンドはきついだろ?俺の運動靴、予備有るから使っていいぜ」

(´・ω・`) 「なるほどね……それじゃ僕は手袋貸したげるよ」

('A`)「ふ、二人とも……ありがとう」

( ^Д^) 「気にすんなって、クラスメイトだろ」

(´・ω・`) 「まぁそういうとこかな」

(;A;)「お返しも何も出来ないのがもどかしいなぁ……」
  _
( ゚∀゚)「…………えーと、ドクオ」

(;A;)「うん?」
  _
( ∩∀゚)

( ゚∀゚)つ-「やるよ。こんなんでも有ると無いとじゃ寒さが大違いなんだぜ」

(;A;)「そんな!そんな大切そうな物貰えな( ゚∀゚)「いいから付けてみろって」
  _
( ;A;)「……暖かい」

その五『僕らは偽善者なのだ。だから下は無理だったのだ』




その六『僕は気付けなかったのだ。彼に熱視線を送る者らを』

从 ゚∀从 「おいおい、隣のクラスになんか転校生きたらしいぜ」

(*゚ー゚) 「その言い方は……男ね!見に行かざるを得ないわ!」

从 ゚∀从 「という訳でやってきました隣のクラス」

(*゚ー゚) 「さて噂の転校生は……アレね!」

('A`)「いや、土の中って意外とあったかいんだよ」

从;゚∀从 「全裸だ!MAPPAだ!フルレザージャケットだ!」

(*゚ー゚) 「……兄さんのよりデカイわ」

('A`)「特に耕したばっかりの畑とかさ、柔らかく俺を包んでくれると言うか」

从;゚∀从 「しぃ……何を見てそれを言ってるのかな?」

(*゚ー゚) 「何って……ナニを見て言ってる訳ですよハイ」

('A`)「ただね、ミミズが時々尻を襲撃してくるんだよね」

从;゚∀从 「いやいや……って、話す時くらいこっち見ようぜ」

(*゚ー゚) 「無理。家族以外のを見るのなんて初めてだもの、興味津々になるに決まってるじゃない」

('A`)「あー、一回変死体と間違われて警察呼ばれたねぇ……」

从;゚∀从 「つーか、ちんことか初めて見たぜ……」

(*゚ー゚) 「私毎日見てるよ?」

('A`)「そうそう、寝ておきたら顔の横に犬の糞とかwwww」

从 ゚∀从 「……what?」

(*゚ー゚) 「だって、ウチの男衆って裸族だから」

('A`)「噂に聞いたかりんとうだと思って食ったんだけどさ、そういや俺かりんとう食った事ないから味知らないwwww」

从 ゚∀从 「止めようぜ……」

(*゚ー゚) 「めんどいし、動くたびにぷらぷらゆれて面白いよ?」

その六『僕には何も聞こえなかった。その会話が僕の後ろで行われていたものだとしても』


その七『僕は驚愕した。彼の方向性に』

('A`)「みんなおはよー」

( ゚∀゚)「おう、おは……っ!?」

('、`*川「あらドクオ君、おはよ、お……?」

(´・ω・`)「おはようみんな……あれ、どうしたの?」

('A`)「おはようショボン君……ねぇ、皆が変なんだ。俺の事見るなり固まってさ」

(´・ω・`) 「……ドクオ君」

('A`)「なに?なんか分かったの?」

(´・ω・`) 「その首に巻いてるのって、なに?」

('A`)「何って……昨日商店街でもらったタオルだけど」

( ゚∀゚)「いや……それをどうして首に巻く」

('、`*川「首に巻く前に隠そうよ。もっと隠すべきトコ隠そうよ」

(´・ω・`) 「ちょっと待った二人とも。きっとドクオ君にも、首に巻く確たる理由が有るはずだよ」

( ゚∀゚)「……そうなのか?」

('、`*川「ああ、風邪が喉にきてるって可能性も……」

('A`)「あの、その………………腰に巻いてさ、時々チラッと見える方がさ、恥ずかしくない、かな?」

( ゚∀゚)´・ω・`) (('A`)「いやんっ!エッチな風ねぇ!」)('、`*川

(´・ω・`) 「ああ、腰巻だとやっぱ、見えちゃうもんね」

( ゚∀゚)「あー、なんっつーかごめんな。変な事言っちまって」

('、`*川「うん……自分の持ち物をどこに着けるかなんて、人それぞれだよね」

('A`)「そんな、みんな気にしないでよ」

その七『僕は舌を巻いたのだ。彼の類稀なる明晰さに』


その八『僕は同情した。流石に同情したんだ』

( ゚∀゚)「ショボーン、オイスー」

(´・ω・`) 「出たな眉無し!成敗してくれる!」

( ///)「成敗って……や、やさしくしてね……」

(´・ω・`) 「これだからドMは……」

( ///)「まだ?ねぇ、成敗まだ?」

(´・ω・`) 「嫌。っていうか、その袋なに?」

( ゚∀゚)「しないのか……で、これはな、おーい、ドークオー」

('A`)「……ジョルジュ君、呼んだ?」

( ゚∀゚)「おう!これやるわ!」

('A`)「これって……」

( ゚∀゚)「服だよ服。いつも全裸じゃ寒いだろ?」

('A`)「い、いいの?こんなに沢山……」

( ゚∀゚)「別にいいさ。箪笥の肥やしだったからな」

(´・ω・`) 「へぇ、いいトコ有るじゃないか」

( ゚∀゚)「へへっ…………ドクオ?」

('A`)「…………やっぱり、貰えないや」

( ゚∀゚)「別に遠慮とかいいんだぜ?」

(´・ω・`) 「むしろジョルジュの制服とか下着も奪っていいんだよ」

('A`)「いや、それは…………俺の寝泊りしてる畑、猿が出るんだ」

( ゚∀゚)「猿?」

('A`)「うん。そいつが俺の持ち物とかさ盗んでいくから……友達から貰った物取られたらやっぱり悲しいし……」

(´・ω・`)「あ…………もしかしてタオルも?」

('A`)「マッハだった。でもクーさんから貰ったペンキャップは、ちゃんと隠してるから無事だよ」

(´・ω・`) 「分かってる。分かってるから出さないでいいから」

( ゚∀゚) 「ペンキャップ、お前色に染まってるじゃねえか……」

その八『僕は目を背けた。でも臭いからは逃げれなかったんだ』



その九『僕は違和感を覚えた。彼の姿を見たときに』

(´・ω・`) 「ドクオ君ってさ、もしかしてパンツはいたりしたら死ぬのかな」

( ^Д^) 「ねwwwwえwwwwwよwwwwww」

( ^ω^)「ズボンはいたらゲボ吐いて気絶する人の上行ってるじゃねえかおwwwwww」

(´・ω・`) 「いや、でもあそこまで全裸だとさ……」

('A')「皆さん、おはようございます」

( ^Д^) 「おう、おはよ……おぅ?」

( ^ω^)「おー…………お?」

(´・ω・`) 「ぉぅぇ?」

('A')「ハハッ、どうしました?」

川*゚ -゚)(やだ……今日のドクオ、鶏がらの癖にかっこいい……)

('、`*川(なぜかしら……あのプラプラすらかっこよく思えるわ……)

从*゚∀从(全裸の癖に……全裸の癖に……)

(*゚ー゚) (あら、なんかちんこに枯葉みたいなのが……)

('A')「おやおや、レディの皆さんまで……おっと失礼、玉ポジがずれておりました」

( ゚∀゚)「おいすー」

('A')「おはよう、ジョルジュ君」

( ゚∀゚)「おう、おい……ドクオ、なのか?」

('A')「ええ。ドクオと呼ばれれば私を指す程度にドクオです」

( ゚∀゚)「な、なぁ……」

('A')「何でしょう」

( ///)「俺に、卍固め決めても……いいよ?」

その九『僕は気付いてしまった。それが紳士の刻だという事に』

( ///)「当たってる!何かふにふにしたのが当たってる!」

('A')「当てているのです!」



その十『僕は食わせてしまった。彼に食わせてしまった』

( ^ω^)「ふぅ、腹が膨れるってのは幸福極まり無いお」

('A`)「うん。お腹いっぱい食べると嫌な事忘れられるもんね」

(´・ω・`) 「君が言うと真理として聞こえるよ……っと」

( ^ω^)「お?その箱なんだお?」

(´・ω・`) 「バレンタインに兄さんがチョコ貰ったんだけど、甘い物嫌いだからって僕にくれたんだ」

('A`)「なんか、すごい高級って感じの箱だね」

(´・ω・`) 「あー、そう言われればそういう感じがするね」

('、`*川「ねえねえ、なんの話して……ああー!クー、ちょっとおいでー!」

川 ゚ -゚) 「どうしたでかい声を出して、もしかしてOVA(オヴァ)ウィルスに脳までやられたか」

('、`*川「至って健康体だから!そんな事よりこれ!これ見なさい!」

川 ゚ -゚) 「……ショボン君、高そうな物を学校に持ってくるのは感心しないな」

('、`*川「ちょっと待った!ゴディバを目にした年頃の乙女の反応がそれ!?」

( ^ω^)「籠手嫌?」

(´・ω・`) 「布袋派?」

('A`)「御殿場?」

川 ゚ -゚) 「GoToHell?」

('、`*川「ちがーう!ゴディバよGODVIA!物によっては一粒でン百円する高級チョコよ!」

(;^ω^)「なん……だと……」

(;´・ω・`) 「こ、こやつめハハハ」

(;'A`)「そんな……そんな物が存在する訳無いじゃないですか……」

川; ゚ -゚) 「ン百円とか……我が家の二週間分の食費だぞ……」

(;´・ω・`) 「……まぁいいや、皆で分けようか」

('、`*川「いいの?じゃあ遠慮なくもーらい」パクッ

川 ;゚ -゚) 「こ、こんな物二粒で我が家の一ヶ月の食費なのか……」パクッ

( ^ω^)「じゃあボクも……」パクッ

(;'A`)「これ一粒が俺の一年の生活費と同ランクなんて…………いただきます」パクッ

(゚、゚*川「んまぁぁぁぁぁい!」

(* ゚ω゚)「くそうめぇぇぇぇぇぇおぉぉぉぉぉぉ!」

(´・ω・`) 「そんなにおいしいのか……ってあれ……」

川 ∵)

( ∵)

('、`*川「二人とも……気絶してるわ……」

( ^ω^)「きっと、身体が受け付けなかったんだお……」

(´・ω・`) 「心も、ね……」

その十『僕は少しだけ涙した。高級品の破壊力を思い知りながら』



結『僕らは出会った。数ヶ月前のこの時間、この場所で』

(´・ω・`) 「やあ。この時間に会うってのは、あの時以来かな」

('A`)「……ショボン君か。そういえば、あの時もこんな風に寒い日だったね」

(´・ω・`) 「うん。でもって、あの時は二人とも全裸だった」

('∀`)「……今みたいにね」

(´・ω・`) 「そう、君は全裸で椅子に座って」

('∀`)「君は全裸で屁をこいた」

(´^ω^`) 「ハハッ、あの時の屁は強烈だったなぁ」

('∀`)「いい音だったと思うよ俺は」

(´^ω^`) 「そっか…………このクラスは気に入ったかい?」

('A`)「うん。最初は少し戸惑ったけど、みんないい人ばかりだったし」

(´・ω・`) 「少しだけ、心配してたんだ」

('A`)「?」

(´・ω・`) 「みんな服着てるから、変な劣等感みたいな物持ったりしないかと思ってね」

('A`)「…………優しいんだね」

(´・ω・`) 「そんなんじゃないさ……まぁ、最悪の場合、僕も全裸で学校にきてたかもね」

('A`)「僕はまだしも、君が脱いだらただの変態だよ」

(´・ω・`) 「もう脱いでるけどね」

('∀`)「ハハッ…………そういえば、一つ聞きたい事があったんだ」

(´・ω・`) 「何だい?」

('A`)「ショボン君さ、いつもセーラー服着てるのって、何か事情が有るの?」

(´・ω・`) 「趣味」

結『僕は見逃さなかった。彼が一歩後ずさったのを』



おはり





おまけ
序 没文


僕の視線の先には、椅子のお尻が当たる辺りにほっぺたを擦り付ける全裸の男。
ああ、これは変態と云う奴なのだ。と理解してしまったのは十秒以上の時間が過ぎてからだった。

('A`)「こんなかぐわしい椅子と巡り合うなんて、俺は幸う――ん?」

(;´・ω・`) 「……っ!」

男が振り向き、僕と目が合った。視線が重なってしまった。
同時に、僕の心は後悔で満たされる。

宿題を机に忘れなければ。
友人に一緒に来てもらっていれば。
見なかった事にして全力で逃走していれば。

そのどれかひとつでもクリアしていれば、笑顔で明日を迎えられていたのに。
きっと今日と云う日は、僕の心に深く傷を残すだろう。
そして忘れた頃のその傷は痛み、僕はその度に発狂するのだろう。

ああ、きっと僕はここでおしまいなのだ。
たぶん僕と云う人格は今日と言う日を境に壊れていくのだ。
まるでジグソーパズルを外周から崩していくように、僕と云う人間は僕じゃなくなっていくのだろう。

(;´;ω;`)「あ……あ……」

僕は逃げる事すら忘れ、声にならぬ声を漏らしながらその場にへたり込む。
対する男は、少しばかり気恥ずかしそうなはにかみを浮かべたまま、こちらへと歩み寄る。

椅子を頬に押し当てたまま直立した彼が一歩進めるたびに、僕の理性は削ぎ落とされていく。
未だかつて変態と巡り合った事のなかった僕に、これから何をやられるのかなど予想できる訳がない。
でも、行為の最中を目撃してしまったのだ。無事で済む訳がないだろう。

(´;ω;`)「あ、うぁ……」

('A`)「……」

変態が目の前で足を止め、左頬に椅子を押し当てたまま僕を見下ろす。
僕の眼前には、お世辞にも立派とは云いがたいマーラ様。
それが、僕の吐息に反応するように小さく震える。

('A`)「ねぇ、君はここのクラスの子なのかな?」

(´;ω;`) 「ひゃぁぁぁぁん!」

(;'A`)「そんな驚かなくても……というか、いきなりへたり込むなんて体調でも悪いのかい?」

(´;ω;`) 「う、ううん……そういう訳じゃ……」

気遣うような言葉と共に差し出されたのは、ぬるりとした何かにコーティングされた右手。
僕はそれをやんわりと断りながら、大きく安堵の溜息を吐いた。

(;'A`)「ねぇ……本当に、大丈夫?」

(うω∩`)「うん、大丈夫……」

幽霊の正体見たり枯れ尾花。なんて俳句があったな、とふと思い出す。
目の前で僕を心配する彼は、変態なんて大それた者じゃない。
心優しい変わり者でしかないじゃないか。

(うω・`)「……君は、だれ?」

('A`)「俺はドクオ。明日からこのクラスに編入される事になってる」

(´・ω・`) 「……って事は、転校生?」

('A`)「うん。今日は下見って事で校舎内を見させてもらったんだ」

(´・ω・`) 「そっか……」

そう言った後、僕は残った涙を拭う。
ドクオと名乗った彼の方を見れば、気恥ずかしそうに右手で頬を掻いていた。

ほんの少し前まで見知らぬ者同士だったのに、出会い頭にお互いの間抜けな姿を見てしまったのだ。
一方的でなかったのが、救いと言えば救いなのかもしれない。

(´・ω・`) 「ははっ」

('A`)「ふっ、ふふっ」

気付けば僕らは笑っていた。
きっと、お互いの間抜けな姿を思い出していたんだと思う。

('A`)「あの、さ……もし君が良ければなんだけど、俺と友達になってもらえないかな」

(´・ω・`) 「あ、うん……僕で良ければ……」

頷きながら、僕は差し出されたドクオの右手を握る。
ぬるり、としていた。ぬる暖かかった。後悔するには遅すぎたんだ。


前夜『ぬるりとしていたんだ』


(´・ω・`) 「ひとつ、いいかな」

('A`)「どうしたんだい」

(´・ω・`) 「非常に言い難いんだけど……その椅子さ、僕のなんだよね」

('A`)「なん……だと……」

(´・ω・`) 「内藤のと交換しとこうかな……」

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ひちょりまちょめ

Author:ひちょりまちょめ
コテ酉無しです。
でも一話の最後見たらすぐ分かる仕様です。

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