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( ^ω^)は28歳になったようです 四話

――追いつかない。届かない。
それを目の当たりにしてようやく気付く。
心と身体にどこかズレがある事を。

老いた事は自覚していた。
それなのに、これ位なら大丈夫だろう。と、試しもせずに自身の能力を推測った。
老いが、自身が思う以上に進行している事に気付きもせずに。


四話『自覚』


( ;ω;)「…………」

痛む右膝を押さえながら、ボクは無人駅のホームにしゃがみ込む。
どうしてこうなった。本当に、どうしてこうなった。

今日はとても天気が良かったから、ボクは久しぶりに電車で仕事場に行こうと思ったんだ。
こんな日に車に乗るのは野暮かもしれないな。などと思った三十分前のボク、

( ;ω;)「……死んでしまえお」

思わず、自身に対しての呪詛の言葉が漏れる。
いつも通り、車で通勤していれば全力疾走する事も無かったのに。
腕時計のゼンマイが切れている事にさえ気付いていれば、息切れして階段でこける事も無かったのに。

( ;ω;)「ホント……ボクは何やってるんだお……」

いったん漏れ出した愚痴は止まる事を知らない。
きっと……いや、間違いなく、ボクが全力疾走の後、転倒した姿は電車の乗客に見られていただろう。
泣きそうな顔で電車を見送る僕の無様さは、きっと車内を爆笑の渦に包んだだろう。

ああ畜生、死にてえなぁ。
そう呟きながら、ボクは痛む右足を引きながら、自宅への帰路につく。
次の電車は三十分後。一旦帰宅し、車で行った方が早い。

今日は遅番だと思い出したのは、車のエンジンを掛けたその時だった。

四話『副題:ああ畜生死にてえなぁ。とボクは再度呟くのだった』

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副題から実体験のかほり

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コテ酉無しです。
でも一話の最後見たらすぐ分かる仕様です。

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